たちばなです。
仕事を通じて知り合った友人から連絡があった。
「私の友達の友達を助けて欲しい」と。
当事者含め、当事者の妻や両親、姉らも含めて家族会議を開き、ワタシがそこにアドバイザーとして立ち入った。
なかなかシビアな案件だった。
連保と担保が複雑に絡み合い、家族全員の希望や妥協点が一致しないとワタシのアドバイスも効果が半減してしまうのだった。
これまでも何度か家族会議に立ち会った事はあるが、姑問題が絡んだり、小姑と嫁の相性が悪かったりしたんだが、この家族は違った。
父と母は息子と嫁を慮り、
姉も弟と義妹を助けたいと言い、
妻は義父と義母の先行きを案じ、
姉は弟と両親と義妹を案じ、
当事者はワタシに助けを乞う。
全員が私利私欲を捨て、少しずつ血を流す事で解決することを知り、にこやかに約2時間の面談を終えた。
母は病身で身体が不自由。
よくぞワタシの長話に耐えて下さった。
そしてよくぞ家族をひとつにまとめて下さった。
家族会議の途中で銀行の担当者が訪ねてきた時は少し驚いたけど(笑)
この家族は一致団結している。
だからこそワタシは仕事をさせて頂く。
一人に集中すれば出血の痛みは大きいが、みんなで分かち合えばその痛みは軽減される。
ワタシのアドバイスでそれを知ったこの家族はますます団結力が高まった様に思う。
家族会議終了後、現地で紹介者と一献した。
コロナ禍なので一次会でお別れした。
繁華街はまだ夜22時なのに人ががいなーーーい(笑)
翌日は、今一度当事者夫婦を呼び寄せ、有事の金融対策打ち合わせ。
何となくの印象だけれど、奥さんの方が当事者より覚悟が強い様に感じた。
土壇場では、男なんかよりも、女の方がはるかに逞しい。
打ち合わせでは、それを見せつけられた様な気がした(笑)
「家族は社会的生活の最小単位」
最小とは即ち最弱を意味するものではない。
時として最強であり最高であるのだ。
それを我々は大切にしなければいけない。