たちばなです。
本メルマガは6月30日(日)に配信されていますが、本文は28日(金)の早朝に執筆されています。
各位が本文をお読みの頃、ワタシはプライベートな事でそちらに時間を注いでいます(笑)
ワタシには6歳上の姉がおりましてね・・・シンガポール在住がもう25年を超えました。
そんな姉が仕事の都合で、日本に一時帰国をするとの事で、母がそれはもう・・・ソワソワしているんです。
皆さんが本文をお読みの頃、ワタシは「姉へのウェルカムバック接待」に没頭している事でしょう。
6歳年上で、勝気な性格の姉。
シンガポールナイズされた事もあり、思考回路や発言内容は・・・もはや「外国人」と言っていいでしょう。
そんな姉とワタシは幼少期より常に「主従関係」として生きてまいりました。
日頃「たちばなはじめ」としては、時として高所からご相談者や依頼人を叱責したりすることはままございますが、姉弟関係となりますとね・・・・ワタシは完全に犬なのです(笑)
「あんたがコンサル??あんたがみたいなもんが、一体ひとさまに何を講釈垂れてんのよ!」
平気でこんな言葉がワタシには浴びせられます。
ワタシは「いやぁ~・・・あんまりそう言わんでよ姉貴。」と。
このやり取りを毎回毎回眺めては、笑いをこらえる妻と三人の娘・・・・。
姉の帰省中は、概ねこんな数日間を過ごします(;´∀`)
さて・・・
コロコロコロリーナで世界中を巻き込んだバカ騒ぎも終わりを告げたものの・・・
その傷跡はあまりにも大きく、「コロナ融資」などと謳い、無鉄砲な保証協会付融資によって、そもそも「死に体」だった中小零細事業体に、無理やりカンフル剤を注入して稼働させ、「借金漬け」になりにっちもさっちも行かなくなった事業主がワンサカワタシにアプローチを下さいます。
当事者は60代半ばで年商6000万円、負債が7億円で「絶対に返したいんです!」とか、
5年連続赤字決算組んでリスケジュールして「融資受けたいんです!」とか、
親や親戚や友人からも借りて踏み倒しておきつつ、銀行には返し続けて「メンタルブロックが外せない」とか・・・
こんな人たちと日々真剣に時間を割いて話を聞いています。
「真剣な気持ちで不退転の気持ちでたちばなさんとの面談に臨んでいます!」なんて最初はかっこいいこと言う人もいたけど・・・
結局、最初の一歩を踏み出せるか?踏み出せないか?は当事者の性格とかセンスによるところなんだろうなぁ~・・・・。
14年少々でこれまで6000件を超える方々と個別面談して参りました。
動ける人はスイスイ動く。
動けない人はどう転んでも動けない。
これはね・・・鍛錬とかキャリアとかじゃない。
感覚とかセンスの問題なんだろうと心から思います。
「最大静止摩擦力」って・・・昔、学校で習いませんでしたか?
モノを動かす力は、始動時が一番大きい力が必要なんだけど、モノが動き出すと最初の爆発力は必要なく、相対的に軽い力でモノは移動を繰り返す。
クルマなんかでも始動するときに一番燃料を消費するんだけど、いざクルマが動き出すと・・・燃料の消費量が減り、消費効率が上がっていく。
その効果を最大限に引き出すのが・・・ハイブリッドエンジンなんだけどさ。
昔、ガソリンスタンドを経営していた事がありまして・・・ワタシ、一応自動車三級整備士の資格持っているんで、こういう表現は得意です(笑)
「有事の資金繰り」もそうなんです。
ワタシのアドバイスを受け、プロジェクトを実行するときの心的負担は決して小さいものではありません。
一定の抵抗感は、どの方にも降りかかるものなんです。
その最初の強い抵抗感や漠然とした恐怖感を乗り越えるか?乗り越えず回避するか?はその人のセンスや感覚の問題である、と言う事です。
面談していてわかります。
その人の発言内容や表情や所作・・・「今後進展がある?」「今後の進展はない?」
ワタシ話していてその予想はまず外れません。
別に当たったからと言って何があるワケでもないんだけど。
動く人と動かない人の差は「最大静止摩擦力」を乗り越えるか?回避するか?の違いでしかないんです。
ほんの僅かな差でしかないんだけどね。
先月、四国地方北部のとある街で事業を営んでいた30代の男性と継続的なお付き合いをさせて頂くに至りました。
仲良くさせて頂いている神戸の保険屋さんからの紹介でした。
大阪セミナー会場に来たときはマスクをしてやや伏し目がち。
名刺を差し上げても・・・「あ、どうも・・・」的な感じ。
明らかに警戒している感じ。
不安と交付が入り混じっているような表情がマスク越しからも伺えましたよ(笑)
セミナー聴講後は、劇的に表情が変わっていましてね・・・翌日の個別面談ではマスクを外しにこやかに話しました。
負債はすべて政府系金融機関と信用保証協会付のものばかり。
「契約通り、返済停止して協会付のものは代位弁済を要求しましょう!」と指示したら、いささか躊躇。
「なんかコワいです」と。
「じゃあ黙って返済しなければ、3か月もすれば勝手に代位弁済してくれるからそれでいいよ。一定期間のタイミングを経て、向こうが連絡してきたら “もう銀行さんに迷惑かけられないから代位弁済をお願いします” って言えばいい。だって・・・契約通りの事なんだもん。」
このワタシのアドバイスに一定の抵抗を示す人は多いんです。
漠然とした不安感があるからでしょうし、今まで金融機関に楯突いた事が無い人に抵抗感があるのは、むしろ当たり前のことと言えます。
この抵抗感を乗り越えるか?乗り換えず回避するのか?
この判断によって、次の人生展開は大きく変貌していくのです。
この若者はそれを乗り切り、返済停止を実行。
無論、事前に入念な理論武装と準備作業を施したうえで、です。
不安がる気持ちを隠さず、彼は毎日毎日ワタシに電話やLINEを送ってきます。
「次はどうなるんですか?」と言う問いには「どうにもならん、こういうアクションがあると思うよ」と返し、
「電話が鳴りやみません」と言う問いには「一定期間過ぎるとパタリと止まる」と返し、
「家に来た!たまたま不在でしたが」と言う問いには「向こうもいなくてほっとしたかもね」と返し、
「銀行に来いと留守電が入っていました」と言う問いには「ほっときゃ向こうから来てくれるよ」と返しました。
継続的にアドバイスをし続けて一か月少々。
彼の思考や表情や行動は劇的に変化しました。
日々生き生きと生活し、次の人生を歩み始めています。
金融機関対策もだいぶ慣れて来て、一部で「堂に入ったもの!」とワタシに感じさせる振舞いなんかもありましたよ(笑)
そんな彼から先日LINEがあったのです。
ワタシは数日前に、銀行の電話がしつこい。うるさい、との彼のボヤキに・・・
「そろそろ代位弁済を要請してみようか?」とアドバイスしました。
その後のリアクションでした。

銀行の態度が大きく変貌し、明らかな動揺を隠さなかったことを彼は感じ、「これでオレは助かる!」と感じたようで嬉々としてワタシに報告をくれました。
ワタシは返す刀で
「その感情をワタシのメルマガの読者に報告してみないか??
きっと読者にとってタイムリーな情報になると思うよ。読者はきっと喜んでくれるよ♪」
と勧めたら、彼は快諾。
1600文字程度の文章にまとめてくれました。
・早くやれば早く終わる
・返せば終わらず 返すのをやめるとやがて終わる
・何ら契約違反などせず ただひたすら契約通りに債務者としての数少ない権利を主張する
これの意味が彼には一か月少々で理解できたようです。
その嬉々とした感情が文章に出ていますので、しばしのお付き合いをお願いします。
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