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希望を失っても絶望する必要なし(Vol.204)

たちばなです。

本メルマガは5月16日(木)の九時過ぎに配信されていますが、本文は14日(火)の早朝に博多駅筑紫口のホテル・クリオコートにて執筆されています。

本日これから二件の個別面談をこなし、大阪セミナーに向けて新幹線で移動する予定です。

少し早く目が覚めたので「メルマガでも書くか・・・」という思考になり、机に向かっています。

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さて・・・

「たちばなはじめは資金繰り支援のパイオニア」などと評価して下さる方が複数いらっしゃいます。

好意的な表現として、その発言に悪意が無い事は知っているけれど、事実関係とは少し違う。

破産回避を念頭に中小事業体の資金繰り改善に取り組んできた人はこれまでも存在したし、ワタシも「先輩方」のエッセンスを踏まえ、仕事をしてきた経緯はある。

ワタシも14年前に「かつての師匠」からの救済や指導を受け、
事前に新潟市内のとある弁護士先生に借金相談したときに、「破産しかない」と言われ、破産費用が350万円かかる」と言われ絶望し、その後にかつての師匠から「借金に時効がある」旨の話を受け(後に時効を完成させたワケではない)、当時6億円あった負債を破産を回避するカタチで乗り切れた事実は間違いないからだし、その「かつての師匠」に行きつくに至った経緯も、当時事業再生業界で有名だった岩井義照さんの著書からだった。

これについては、メルマガでも一度紹介しているのでバックナンバーを確認してほしい。

だからワタシは全然パイオニアなんかじゃないよ。

ワタシも先輩方の著書を読み、コンサルを受け、体系を知り、処世術を学び、多くのクライアントと関わってきたからこそ現在のたちばなはじめが存在する事は間違いない。

ただね・・・これまでの先輩方は押しなべて「債権者側の立場を逆手にとって・・・」と言うスタンス。

いわば金融出身の方々が非常に多く、そんな中でワタシは「現役の多重債務者として・・・」と言う債務者側のコンサルはあまり存在していなかったし、存在していても情報拡散を著作物に頼りすぎていて、情報拡散能力が低い方が多かった、と言う側面もあった。

だからと言って、ワタシだって情報拡散に日夜悪戦苦闘している日々ではあるのだけれど(笑)

14年もやっているとね・・・「模倣」してくれる方は多いです。

大阪のとある支援者からの報告で、ワタシの書いた文章をまるまんまコピーして講演活動やご自身のメルマガやHPのPR文にしたためている方が複数いらっしゃるようだ。

その中には巷で「先生」などと呼ばれている人もチラホラ・・・。

支援者に「こんなの許していいんですか!?」ってこれまでも何回も言われてきたんだけどさ・・・別にいいって思っているんです。本音です。

ワタシの書いた文章を「良い文章だ」と評価して下さったんだから、それはそれでよしとしなきゃいけないし「やめろ!」なんて言われてやるくらいなら最初からやらないよね?(笑)

今後もワタシの書いた文章についてはあらゆる著作権を主張しません。

各自で好きなように、コピペして使って下さって良いです。

ただ、「たちばなはじめの弟子だ」とか「たちばなはじめが師匠だ」とか言って勝手な仕事をするのはやめてね。

ワタシはコレまで弟子を取ったり薫陶を授けたりしたことはありません。

今後も弟子の育成とか後継者とか・・・興味ありませんし、自分の事で精いっぱい。

ワタシ・・・そんなの責任取れないからね。

これまでにも何人かそういう輩がいたようなので、一度指摘をし、宣言しておきますね。

14年間仕事をしてきて思う事はね・・・

「思った事や感じた事がすぐに口に出るような人間は、押しなべて交渉事に長けていない」と言う事ですよ。

【慮る(おもんぱかる)】の意味(goo辞書より)。

『“おもいはかる”の音変化。「おもんばかる」とも。周辺の状況などをよくよく考える。思いめぐらす。「相手の対面をー・る」』
という事なんだそうだ。

有事の資金繰り改善が必要な時、若しくはそこに陥りやすそうになった時にも、この「慮る」という思考回路が重要であることが多い。

ワタシの所においで下さるご相談者の多くはリスケジュールを実行しているか、若しくは実行を検討しているか、更には銀行と交渉しようとしているとか言う方が多い。

ここで多くのご相談者が誤解している事は・・・・

「リスケしていても、利息を支払っていれば、通常弁済と同じであり、継続していれば、いつか銀行はカネを貸してくれる。」

と考えている人が非常に多い、という事なんだ。

ここに日本の事業主に対する「金融リテラシーの低さ」を感じるし、14年経過した今でも、その改善の兆しはワタシには見えていない。

個別面談の際に、良く訊かれるんだ。

「こういう状況なんですけど・・・どっかカネ貸してくれるところ知らないですかねぇ~?」って言う事。

これ訊くとね・・・ワタシは大いに幻滅するんだ。

その上でご相談者にワタシはこう返すんだ。

「金融機関側の立場を慮ってほしい。あなたが“貸す側”だった時に、あなたのような人が融資の相談に来た時に、あなたはその人にカネを貸そうと思いますか?」と。

すると、みんなは口をそろえて、
「いえ、そうは思いません。」と返答する。

ワタシは、

「あなたがあなたにカネを貸そうと思わないのだから、あなたの状況でカネを借りれる環境は、現状ほぼ無いと思っていいし、あったとしても高金利だったり、まともなところではない。
そんなところで資金をつないでも、早晩資金繰りには息詰まることくらい、あなただって理解できるでしょう?
ワタシは金融機関での勤務経験が無いので、詳しくは知らないですが・・・・・経験上の話として、“借りた側”として、“貸す側”心中を慮った時に、この思考回路は概ね外れていません。」と答える。

これまで概ね6000件の方々と個別面談し、こんな相談者とのやり取りは既に定型化しており、これまでにも数百回繰り返されていると言って良い。

銀行との交渉事を重ねる時でも、「慮る」という発想は頭に置いた上で進めていかねばならない。

交渉先・・・つまりは金融機関との「利害関係」についてだ。

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