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“責任の所在”と言う言葉の上滑り(Vol.165)

たちばなです。

本メルマガは、5月20日(土)に配信されていますが、本文は5月18日(木)の日中に執筆されています。

ホントはね・・・本文を執筆している木曜日はサラリーマンがお休みの日なんです。

いつもなら、たちばなはじめの仕事に没頭する日なんですけど、勤務先から「今日すみませんが出勤お願いできませんか?」と要請頂きましてね・・・。

15時~出勤なので、現在この文面を大急ぎで執筆しています(笑)

今日も朝のうちに個別面談が3件入っていまして、息つくヒマがあまりありません((+_+))

以前にも話しましたが、ワタシはコンサル業の傍らで、物流会社で事務職の仕事をしています。

事務職と言っても、物流関係の仕事ですから、荷物を捌いたりすることは多いです。

週に二回ほど、10トントラックやトレーラーの積み込み作業もします。

パレットで荷物をまとめて積み込むこともありますし、手積み作業だってします。

これから夏が本番を迎えます。

大汗搔きながら荷物を捌き、パソコン画面に向かいます(^^)v

まだまだ無理の効く年齢。大いに無理して頑張ろうと思っています。

みんなもついておいで!(笑)

あ、皆さんが本文をお読みの頃は、ワタシは次女と三女の運動会観戦に出かけています。

久しぶりに土曜日にサラリーマンがお休みなので、木曜日の出勤も仕方なしですね(^_-)-☆

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さて・・・

大阪で親しくして下さるとある事業主のKさん。もうすぐ還暦。

お付き合いも長く、チョイチョイ一緒に飲んだりするくらい仲良し。

困窮者をご紹介下さることもしばしば。

そんなKさんからLINEが届いた。

「以前に紹介した新潟の経営者仲間がこんな事になっています」と。

新潟県内のとある衣料雑貨の小売り事業体の経営破綻のニュース記事。

この事業体の事業主とは、一度個別面談をしていたんだ。

メモを紐解いてみたら・・・6年前だったようだ。

この事業体の事業主のSさん。

こちらも当時は50代男性。

ワタシと同郷の新潟の事業主だったこともあり、その時の様子をワタシはハッキリと記憶しています。

当時のメモによると、当時は1億数千万円の負債で、毎月の元利返済は200万円を超えていたようだ。

「200万円の原理返済を止めれば、毎月200万円の経済効果です。これで会社の資金が廻るんじゃないですか?毎月200万円の利益。売上伸ばして200万円儲けようとすれば新規の売上を2000万円作らないとそうなりませんよ?早くやれば早く終わる・・・簡単な理屈です」

事前にセミナーを聴講し、個別面談に臨んだSさんはノリノリで打ち合わせをこなし、

「一度持ち帰り、またご連絡します♪」

こんな感じでお別れしたんだ。

ところが、数日後に再度ご連絡下さったSさんの表情も声色も激変していましたよ。

「妻の猛烈な反対を受けている」と。

当然のことながら、奥さんはワタシのセミナーを聴講していない。

「苦しい時に、自分たちを信じてお金を貸してくれる銀行さんに、なんでそんな楯突くようことをするの?」

と激怒されたんだそうだ。

その話を聴いてワタシは思ったよ。

「Sさんの奥さんに伝える内容があまりにも拙かったんだろう」と。

  • 銀行は善意でカネを貸すのではない
  • 銀行が信頼してカネを貸すのなら信用保証協会付きでは融資しない
  • 銀行が信頼してカネを貸すなら事業用地に抵当権設定などしない
  • 銀行が信頼してカネを貸すなら個人保証なんか要請しないし、奥さんを連帯保証人になんかしない

金融機関はあなたを信用なんかしていないからこそ・・・・

  • 利息を取り
  • 代表者保証をとり
  • 連帯保証人をとり
  • 担保をとり
  • 信用保証協会をつける

これを理解していない事業主やその配偶者は非常に多いんだ。

Sさんは事前にワタシのセミナーを聴講して理解しているんだが、奥さんはそれを理解していない。

また、この奥さんは事業体の代表でも取締役でもない。

事業体に関して、何の責任も無いのだ。

ただ連帯保証人である、というだけ。

「カネを貸して下さる」という表面的な事だけで、奥さんは中身を理解せずイデオロギーだけで、無謀な返済継続し、そこに勤務する従業員の先行きまで思案が及ばない。

それを、夫で代表取締役である、Sさんが奥さんに説明しきれていない。

なんとも歯がゆい状態に陥ってしまったもんだ・・・って思いつつ、コチラとしても嫌がる人と契約したって、メリットもないのでキャンセルの要請を受け入れ、契約書を破いたのが6年前だった、と言う事。

後に、周辺から「リスケジュールを実行したようだ」との報告を受けた。

何度も何度も言うけれど・・・

リスケジュールを実行して、半年~数年をやり過ごした後に、その後通常弁済に戻して利益を出して存続する事業体は無い。

  • リスケジュールは事業体に何らメリットはない
  • リスケジュールは銀行と銀行員にはメリットがある

これがニッポンの事業主は全く理解が出来ていないのだ。

「今まで10あった返済が2になって良かったね♪」と言うのがリスケジュールを受け入れる「賢くない人の発想」だよね?

でもさ・・・10を2にしようとする人って、そもそも返済能力がゼロなんだから、ゼロの人が2の返済を喜ぶって・・・【狂気の思考回路】なんだよ。

読者各位、理解していますか???

そしてそれから6年・・・前述したニュース記事の通り。

負債総額は当時より増えているね。

コロナ融資かなんかでリスケ事業体であっても「お情け」で融資受け、お茶を濁したんだろう。

きっと奥さんはまた思っていたんだろうね「銀行さんがまた助けてくださったんだ!」と。

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