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「べき論」と「である論」(Vol.122)

たちばなです。

本日は「べき論」と「である論」について書きたいと思います。

「べき論」と「である論」

  • べき論
    「借りたカネを返すのは当たり前だ!人として返すべきだ!」
  • である論
    「そうね。でも借りたカネを返せなくなったらどうするの?返すのを辞める以外に手が無いんじゃない?」
  • べき論
    「その時は少し待ってもらう」
  • である論
    「どのくらいの期限? その間にあんたが死んじゃったらどうすんの? 女房や子供に返させるの?」
  • べき論
    「そんな事はさせない。その時はどうしようもない」
  • である論
    「じゃ、死んだら終わりなんだから、踏み倒すんだよな? じゃ借りたカネを返すの当たり前じゃないじゃんか!?」
  • べき論
    「借りたカネを返せなくなったら道義的見地から弁護士使って破産する」
  • である論
    「破産して踏み倒すんだろう!?じゃ借りたカネ返すの当たり前じゃないじゃんか。 で、破産したら道義的な問題は無いの!?踏み倒すのに!?破産の申請件数は年間で概ね7万人。7万人相手に借りたカネ返すの当たり前って言える?」
  • べき論
    「逃げずにキチンとお詫びする」
  • である論
    「キチンとお詫びして・・・踏み倒すんだろう? 少なくとも借りたカネ返すのは当たり前じゃないよな? そもそもキミが貸した側だったらキチンと謝ったら許すの??」
  • べき論
    「誰かから借りてでも返す!」
  • である論
    「誰かって誰? 銀行よりカネ持っている誰かなら解るけど、そんなヤツいる? カネ無いヤツからカネ借りて、カネあるヤツにカネ返すんだろう? カネ無いヤツに返せなくなったらごめんで済ますんだろう? 弱い者いじめじゃんか。これについて抗弁できる?答えられないってことは、借りたカネ返すのは少なくとも当たり前じゃないよな?」
  • べき論
    「保険金で返済する」
  • である論
    「保険に加入するカネがあるなら平時だね。そのカネが無かったらどうする?答えられる?答えられないなら、借りたカネ返すのは当たり前じゃないよな?」

本来払うべきものを払わない事を「踏み倒す」って言うんだよ。

  • 破産したって
  • 任意整理したって
  • 個人再生したって
  • 会社更生法や民事再生法だって・・・・

踏み倒すんだろう!?

破産と任意整理と個人再生と会社更生と民事再生で・・・・一昨年ベースで8万件を優に超える。

この8万件の一件一件に必ず当事者がいる。

この8万人相手に、借りたカネを返すのが当たり前と言えるだろうか??

リスケジュールしている事業体・・・・現在70万社を超える。

これに加えて、コロナ融資の返済猶予って・・・借りたカネを返していないんだよ?

あんた・・・ちゃんと返済原資の準備が出来ているかい?

返済猶予期間付きのコロナ融資受けた人で、その時に備えて事前に返済原資を準備出来ている人なんて・・・・おそらく5%以下なんじゃないだろうか??

また借りるの?

また保証人だの担保だの出すの?

利息も相手の言いなり?

それで足りなきゃ親から借りる?親戚から借りる?

仲間を騙して借りるんだろう??

近親者を困らせてでも、銀行にカネ返すの?

バカも休み休みにしてくれよ!(笑)

そもそもリスケジュールって・・・・借りたカネ返せていないよな!?(笑)

この70万件の一件一件に必ず当事者がいる。

この70万人相手に、借りたカネを返すのが当たり前と言えるだろうか??

借りたカネを返すことは
理想なのであって当たり前ではない

本文読者に問う。

あんたらが取引している銀行の融資担当者に訊いてごらんよ。

「融資先から全額回収し終わって、取引が終了した融資先って、どのくらいある?」って。

おそらく「無い」とか「ほとんど無い」って言うと思うよ。


だって・・・・融資先の融資取引を終わらせる銀行員は出世しないから。

銀行って言う所は、「カネを貸しつけて利ザヤをハネる業者」なのですよ。

融資した残高が減れば、また貸すんだよ。

「社長!融資の残高減ってきましたね!また貸すのでそれで仕事を大きくしましょうよ!」ってニンジンをぶら下げる。

不勉強な中小企業の社長は、そのニンジンにパクつくんだよ。

かつてのオレも・・・そして死んだ親父もそうだったけど(笑)

銀行は、返し続ける人にはカネを貸し続ける。

銀行は、借金を終わらせないようにするんだよ。

中小企業は、借金を終わらせようとするんだよ。

終わらせようとする中小企業の力と、終わらせないようにする銀行の力と・・・・どっちが強いかな???

答えはここ3年のコロナ融資にパクつく見境なき不勉強な事業主の振る舞いによって答え出たよな??

明瞭なんじゃない??

本文読者に問う。

あんたらが取引している銀行の融資担当者に訊いてごらんよ。

「リスケジュールして、一定期間を経て、その後通常弁済に戻して、利益出し続けて存続している事業体って、どのくらいある?」って。

おそらく「無い」とか「ほとんど無い」って言うと思うよ。

だって・・・・銀行員なんか、融資担当者が自分である時に会社がつぶれなきゃいいんだから。

つぶれたって、担保売ったり、保証協会に請求すりゃ終わりなんだから。

借りたカネ返せなくなったって、銀行も銀行員も困らないように出来ているんだよ。

【返すと借金は終わらない 返し続けるから借金は終わらない】という事。

無論例外はあるでしょうが、ほとんどのケースでこれが当てはまる。

98%以上であることは言い切れる。

「じゃ、返すのやめれば??」という事をワタシは「である論」としているのです。

「べき論」とは・・・なんとも空虚なものである、と言う事ですよ。

「である論」こそ、有事における対処法たり得る事をワタシは論じているのです。

返すのをやめれば、借金は終わるよ。

ネット情報ですぐに検索できちゃう。

※wikibooksより引用

※wikibooksより引用

返すのをやめれば、法律によって5年で借金は終わり、こじれても10年以上にはならない。

法律によって借金問題は解決する。

決してオレが決めたわけじゃない(笑)

尤も、ワタシは時効など無理やり完成させるようなものでもない。

時効完成させてもさせなくてもメリットもデメリットも無い。

「毒にも薬にもならぬ」とはまさにこの事!

返済をやめて借金を終わらせる具体的方法

※法令検索より引用

返すのをやめても、想像しているような取立ては起きないよ。

もしされそうになったら、法治国家に住まう国民として堂々と主張すればよいのです。

※wikipediaより引用

はからずも、契約書記載通りに返済行為が継続できないのなら、契約書の記載上にある「ペナルティ条項」を受け入れればよい。

ペナルティ条項に準拠して返済を停止するのだから、契約違反などではないし、ましてや法律違反などではないのだから、


債権者の回収行為は全て裁判所の許可を経ずに実行してはいけないのです。


想像しているような取立ては起きないよ。

いや、起きなかったよ。

もしされそうになったら、それこそ弁護士さんに相談して、違法な回収行為に遭遇している事を毅然と主張すればいいね。


借りたカネが返せない事を理由にパクられたヤツなんかいないんだよ。

“返さない”のはいけないが、“返せない”のは仕方がないんだよ。

融資とは金融機関が融資先等の事業体に対して実行する投資行為である。


投資の失敗は自己責任であることは、社会の常識であり、世界の常識であるのですよ。


じゃ、借りたカネが返せない責任は、貸した側(貸金業者側)にあるんじゃんか。


断ろうと思えば断れた投資話を、銀行自らが協議し決議して融資したんだろう?


その期待に事業主側が応えられずに回収不能になった責任は貸し手側にあるんじゃんか!(笑)

※銀行の貸し手責任を問う会より引用

  • 融資が投資だ。
  • 借りたカネが返せない事を取り締まる法律が無い。
  • 返すと借金終わらない。
  • 返すのやめると借金は5年か10年で終わる。

生きているウチに・・・・


元気なウチに・・・・


子や孫に借金を残さない為に・・・・


有事に於いて、当事者がすべきことは何なのか!?

それは借りたカネを返す事をやめる事ですよ。


法律通りにね。契約通りにね。

こういう事をいう “たちばなはじめ” が、社会的マイノリティ・・・・日本って、ヘンな国(笑)


この仕事をやればやるほどそう思う(笑)


空虚な「べき論」を社会の大多数が発すれば発するほど、ワタシは実質的な「である論」を社会の少数派として発し続け、本質に気づいた一部の人と、一緒に立て直すために最善を尽くすんだ。

今回もね・・・近畿圏の仲良くしている保険屋さんの女性から連絡あってさ・・・・

彼女の旦那さんが小学校時代の同級生から「カネ貸してくれって言われて困っている」と。

「絶対貸しちゃダメ!帰ってこないからね!」って言ったんだ。

彼女はそのつもりだったらしいんだけど、旦那さんの事が心配になってきて、その当事者とワタシをつなげてくれたんだ。

返済のメドなんか立たない事は明らかだった。

3年前に個人再生を実行して、4000万円の負債を400万円にして、その分割の支払いが出来ない人だった。

自宅のマンションは残っていて、3600万円を過去に踏み倒したことに良心の呵責を感じていない人だった。

むやみなカネの無心や、安っぽい仏心で安易に金を貸す事は、まさに“不幸の金額を増やす”と言う事なのですよ。

資金調達などと安易に発する事なかれ!

基本は自助努力なのですよ。

真の自助努力には「べき論」は不要なのです。

真の自助努力には「である論」が重要なのです。

今日も読者に「伝えたい!」と思い文章をしたためるが、「どうせ伝わらないだろう」とも思いながら文章をしたためてもいる。

そして・・・明日も明後日もその次も・・・ワタシはリスケジュールや無理な返済をしてしまい、ズダボロのスッテンテンになってしまった人の相談を受け、「なんで早く連絡くれなかったの?」と悲しい気持ちになる(笑)

人間って・・・・学ばないね。

9億6千万円の多重債務者であるオレが言えた義理ではないけれど(笑)

手遅れになる前に借金の正しい対処法を学ぶ

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