たちばなです。
世の中で認識されている事と、実際の事とでは乖離している事がままある。
金融の世界については、それが特に顕著だ・・・と認識しているワタシは、その「認識の乖離」を是正しようとして11年が経った。
あんまり社会に浸透しているという認識はない(笑)
昨日は日曜日、という事もあって3件のZOOM面談をした。
その内2件は、この「認識の是正」をする事で問題を解決させた。
1件目。
とある保険屋さんからご紹介で、福井県の高齢者の女性と面談した。
70歳になった、といいうN子さん。
昨年秋に旦那さんを亡くされたそうだ。
子どもは2人いるが離れて暮らしており、コロナ禍で会う事もままならない、と言う。
亡くなった旦那さんがかつてご商売をされていて、残った負債の約1700万円について「身代わり弁済」をしているんだ、と。
限られた年金収入から毎月2万円を信用保証協会に支払っているんだ、と。
「借りたカネを返すのは、当事者の妻である自分の義務だと思っていた」んだとさ。
2件目。
以前に都内でのワタシのセミナーを聴講された50代の女性のJ子さん。
弟がいるのだが、国内の政府系金融機関と信金に合計で約400万円の負債を残したまま、アメリカに移住してしまった。
弟の身を案じた姉であるJ子さんは、「私が代わって返済しなければ」と身代わりで弁済をしていた。
こちらも毎月2万円。
リスケジュールしているようで、信金とは半年に一度リスケジュールの更新をする度に、2万円とは別に手数料を支払っているんだそう。
「うすうす感づいてはいたんだけど、なんとなーく払っておいた方が良いかな?と思ったし借金を残したまま弟の会社を畳む事には躊躇があった」と。
「近親者だからと言って、連帯保証人でもない人間に、債権者が弁済の請求する事は法律違反です。」と教えてあげた。
「近親者だからと言って、債権者が当事者の負債の情報を漏らせば、守秘義務違反で法律違反です。」とも教えてあげて、
「近親者が自ら債権者に弁済を実行すれば、そこに法律違反は成立せず、債権者は黙って受け取るのみです。」とも付け加えた。
つまり、N子さんもJ子さんも「亡くなった夫の為に」とか「海外で頑張る弟の為に」とか言う、義理堅い「犠牲的精神」が大いなる損失を生んでいた、という事。
つまりは、この二人の女性は・・・しなくて良い事をワザワザやってしまい、債権者は請求する事無く黙って受け取るのみだから、ここに法律違反は存在しない。
結論としては・・・「正直者が馬鹿を見る」という結果になってしまっていた。
当然ワタシから「その返済、やめても何にも起こりませんからやめてください。そもそも返済の義務があなたには無い」と説明した。
J子さんは、定収のある現役世代の女性だから「ウレシイ!コストが浮きます♪」程度のリアクションだったが、N子さんの喜びようと言ったら!
話している感じでは、N子さんは年金暮らしの様子。
2万円の返済コストが浮く事は大きいと感じただろう。
ご紹介者の保険屋さんの女性も同席していたから、
「N子さん、2万円浮いたうちの1万円で保険にでも入れば?(笑)」とリップサービスしたんだ(笑)
自らの経験を以って申し上げる。
ワタシは現役の6億円(遅延損害金含め約9億5千万円)の多重債務者ではあるが、ワタシの妻は一切の返済義務を負わないし、全ての債権者は妻に対し「近親者だから」と言って請求行為をしていない。
債務の弁済義務は、近親者か?否か?は重要ではなく、連帯保証契約に捺印しているか?否か?が重要なのです。
妻は人間として、また近親者として、ワタシの借金の対応に心配する事はあったけれど、法的に言えば「心配する権利が無い」という事です。
ワタシは「所有せず使用」という概念で、自らの資産管理をしているが、妻はそれすらもする必要はない、という事。
という事は・・・いや、これ以上は書かないでおこう(笑)
ご相談者の中に未だいる。
「妻を借金から逃がすために偽装離婚をしようと思う」という考えや、「借金返済の為に離婚して妻に “ひとり親家庭” を偽装し、カネを得ようと思う」という企てを持ったご相談者。
こういう方には、ワタシは決まって言う。
・離婚したって連帯保証人なら借金は付いて廻るし、連帯保証人でないなら婚姻が続いていても借金は付いて廻らない
・行政に家庭環境を偽装してカネを得るリスクと、借金返済を停止してカネを得るリスクは、前者のリスクがかなり高く、後者のリスクはほとんど無い。
ワタシはもう数年来、債権者からの書面以外の請求行為を受けていない。
書面はたまに来るけど、債権回収会社からだけだから無視。
たまにネタとしてSNSにはあげるけど(笑)
だって・・・オレは銀行から借金したけど、債権回収会社となんか借金契約して無いもん。
「重要なお知らせ」って書いてあったけど、レターパックで送られてきた(笑)
そんなに「重要なお知らせ」なら、配達証明付き内容証明郵便で送って来なきゃ(笑)
以前、たまたまワタシが家にいる時に、債権者と思しき人物が顧問と思しきセンセイらしき人物と家を訪ねて来たことがあった。
玄関空けたらスーツ着た2人の男。
「あ、すみませーん。みながわさんですか?」とワタシに訊いて来たので、「違います」と答えた(笑)
債権者:
「え?」
はじめ:
「おれ、違うよ」
債権者:
「みながわさんのお宅では?」
はじめ:
「そうだけど、オレはみながわじゃないよ」
債権者:
「ん?どういうことですか?」
はじめ:
「あんたに応える義務あるか?」
債権者:
「みながわさんと話したいのですが」
はじめ:
「知らないよ。オレはみながわじゃないけど、代わりに訊いてあげるよ」
債権者:
「当事者にしかお話しできないんですよ」
はじめ:
「そうね・・・守秘義務あるし、本人確認できないオレに話せないもんね(笑)」
債権者:
「みながわさんでしょ?」
はじめ:
「違うよ。お前誰なんだよ。免許証出せよ。」
債権者:
「・・・・」
はじめ:
「お前が誰だか名乗らないのに、なんでオレが名乗るんだよ。帰んな。今度は日曜日の夜9時においで。免許証のコピーを持参してな。」
これをやって以来、その債権者は来ない。
もう4年ほど前になるかな。
N子さんもJ子さんもここまでやれとは言わないが・・・あまりにも人が良すぎる。
犠牲的精神が過ぎるのだ。
こういった環境を知ってか知らずか・・・なけなしのカネを黙って受け取る信金や信用保証協会は・・・相も変わらずさわやかイメージのTVコマーシャルを流し続ける。
恥ずかしいと思わんのか!?、と日々思いつつ、ワタシはご相談者に自らの経験を以ってアドバイスし続ける。
ワタシは「人助けとビジネスの両立」を念頭にして仕事をしている。
ただ、今回のN子さんもJ子さんも初回の無料アドバイスだけで終わった。
「次にワタシに問い合わせる事があれば、アドバイス契約前提の話になります。」とは言っておいたが、おそらく連絡は無いだろう。
お金を頂いていないので、現時点でワタシは確実に言える・・・「善意の人助け」を実行した、と。
日曜日・・・カネにはならなかったが、不思議とワタシの心は清々しい(^-^)
シェアしてくれなどとは言わないが・・・あなたの周辺にもいると思うよ。
夫や妻を亡くした配偶者が、返済義務も無いのに身代わり弁済しているケース。
この投稿を無理して拡散する必要はないが、この情報はなんとか拡散してほしいと願う今日この頃。
本日は月曜日。
読者各位、今週もお仕事頑張りましょう!(^_^)v
追伸:
SNSやWEB上で書いても拡散力はあるが浸透力が弱い。
セミナーやれば浸透力はあるが拡散力は乏しい。
拡散力と浸透力を征することが出来れば、もっと「人助けとビジネスの両立」が熟成される。
そんなワケで・・・ひとしきり投稿した後は・・・セミナーを開催するので告知させて頂く。