YouTubeチャンネル「社長の資金繰り相談室」の第3回が公開されました。
今回のテーマは、銀行への返済が苦しくなったときに多くの社長が検討する「リスケジュール(返済猶予)」です。
動画の中でたちばなはじめは、リスケジュールを「トラップ」とまで言い切っています。
なぜそこまで言うのか。
事務局の谷本が聞き手となり、その理由をじっくり聞きました。
お時間のないときは、このまま記事だけでもお読みいただけます。
そもそもリスケジュールとは
リスケジュールとは、毎月の返済条件を見直すことです。
元金を据え置いて利息だけを払う、元金の一部と利息を払う、といった形が一般的です。
コロナ関連融資の返済猶予も含めれば、いま国内で相当な数の会社が利用しています。
返済が苦しくなって金融機関に相談すると、まず勧められるのが、このリスケジュールです。
ネットで事業再生を調べても、リスケジュールの支援をうたう業者がたくさん出てきます。
月々の負担が軽くなる、ありがたい仕組みに見えますよね。
ですが、たちばなの見方はまったく違います。
リスケジュールで立て直った会社はあるのか?
動画の中でたちばなは、リスケジュールを「100やって一利なし」と表現しています。
理由はシンプルです。
リスケジュールで数年をやり過ごしたあと、通常の返済に戻して、利益を出して存続している会社を、現場でほとんど見たことがないからです。
厳しい話に聞こえるかもしれませんが、これが現実です。
もし信じられないと感じたら、お付き合いのある銀行員や税理士の方に、こう聞いてみてください。
「リスケジュールから通常の返済に戻して、利益を出して存続している会社は、どのくらいありますか?」
おそらく多くの方が、「ない」もしくは「ほとんどない」と答えるはずです。
問題を先送りしても資金は減り続ける
数字で考えてみましょう。
毎月100万円の返済が20万円になれば、月80万円が手元に残る計算です。
ですが、その80万円は運転資金に流れて消えていきます。
売上が大きく伸びる見込みがなければ、資金は減り続けるばかりです。
つまりリスケジュールは、問題の解決ではなく先送りなんです。
しかも、リスケジュール中は新規の融資をまず受けられません。
資金が減っていくのに、借りることもできない。
そのまま気づいたときには、どうしようもないところまで資金が痩せてしまっています。
そんなケースを、たちばなは何度も見てきたといいます。
さらに見落とせないのが、個人保証への影響です。
リスケジュールに入ると、経営者保証を外せる要件を満たしにくくなり、保証を外す道も事実上閉ざされてしまうんですね。
得をするのは誰なのか?
では、なぜリスケジュールがこれほど広く勧められているのでしょうか。
動画の中でたちばなは、リスケジュールを「事業者にメリットがなく、金融機関側にメリットがある構造」と説明しています。
金融機関にとっては、リスケジュールに応じている間、その貸出先を不良債権として処理せずに済む面があります。
一方であなたの会社は、リスケジュールを続けている間も、手元の資金が減っていきます。
この非対称を指して、たちばなは「トラップ」と呼んでいるんです。
動画では、貸してくれない金融機関との関係をたちばな流の例えで語る場面もあります。
ここは本人の言葉で聞いたほうが伝わるので、ぜひ動画でご覧ください。
不動産を残したいならリスケジュールしてはいけない
「自宅や事業用の不動産を守るために、リスケジュールで耐える」
そう考える社長は少なくありません。
ですが動画では、これが逆効果になりやすいことが語られています。
不動産を維持するには、どんなやり方を選んでも、まとまったお金が必要になります。
月々数十万円を浮かせた程度の余力では、守りきれないケースが多いんです。
大事なのは、まだ手元に体力が残っている段階で動くこと。
リスケジュールの前と後では、選べる道の数がまるで違います。
動画では、リスケジュールを決める前の相談段階で、逆に融資の提案が出てきたという実例も語られています。
リスケジュールに入る前だからこそ、そんな道が開けることもあるんですね。
やるなら出口を決めてから
ここまで厳しい話が続きましたが、たちばなはリスケジュールのすべてを否定しているわけではありません。
「この期間だけ」と出口を決めて、その先の計画とセットで使うなら、選択肢になり得ると動画でも語られています。
ただし、目安は最長でも2年です。
出口のないまま、なんとなく更新を続けるリスケジュール。
それこそが、たちばなの言うトラップの正体です。
リスケジュールを決める前に
お金に追い込まれると、冷静な判断がどんどん難しくなります。
動画の中では、お金に追い込まれた人の判断力が大きく下がるという海外の研究も紹介されています。
追い込まれてから慌てて決めるほど、選べる道は狭くなってしまいます。
だからこそ、リスケジュールを決める前に、一度立ち止まってほしいのです。
すでにリスケジュール中の方も、諦める必要はありません。
まずは、リスケジュールを始めたときと今とで、手元の資金が増えているかを確かめてみてください。
減っているなら、問題は先送りされているだけかもしれません。
それでも、いまの状況から取れる選択肢は残っています。
その他、資金繰り改善や事業再生に関する情報はチャンネル「社長の資金繰り相談室」でご覧いただけます。
リスケジュールを検討中の方も、すでに始めている方も、ご相談を受け付けています。
もし少しでも思い当たることがあれば、ひとりで抱え込まず、まずは一度ご相談くださいね。
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