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限られた予算を一極集中せよ!【Vol.276】

たちばなです。

先日、とある事業主の依頼を受けて長崎へ高飛びして参りました。

新潟から空路福岡へ。その後在来線と西九州新幹線を乗り継ぎ長崎に入りました。

長崎県内で40代の息子と80代の父親の二人が代表を営む小売店の資金繰りの相談でした。

高齢の父親から引き継いだ事業。「父親が存命中の間はせめて・・・」と考える息子と、我が子に託した自分の事業。

「あまり重荷になりたくない。迷惑をかけたくない・・・」と考える父親の「群像劇」を見たような気持ちになりました。

母親は体調を崩し施設に入所し、父親は所有している低層の鉄筋ビルに独居。

ビルは地元の地銀の根抵当。

息子は妻と子と賃借物件に居住。

父親が隣にいる手前、なかなか言いあぐねていた様子でしたが「父親が存命中の間はこの自宅での生活をさせてやりたい」と言う意向があるのは明らか。

でも、このまま事業を続けていてもどんどん資金は流出する中で、新規の融資は見込めない模様。

息子が隣にいる手前、なかなか言いあぐねていた様子でしたが「若いウチに息子が“次の人生”を歩み始めるチャンスに自分が“足かせ”担っているのではないか?」という気持ちを持っている事を察せる様子でした。

でも、このまま事業を続けていてもどんどん資金は流出する中で、新規の融資は見込めない模様。

この感じ・・・16年前のワタシの境遇にピッタリ当てはまっていましてね。

大いに胸が締め付けられる思いでしたよ。

ワタシも以前は石油商(燃料屋)とTSUTAYAのFC店舗を商う世襲企業経営者。

地元の名士であった「父親が存命中の間は何としてでも事業を継続する」という意思だけは強く持っていましたが、一方で6期連続の赤字決算を組み、9年間のリスケジュールを実行し、まさに「地域への体裁ばかり気にして家族や従業員を蔑ろにするバカ経営者」でした。

「資金が・・・あと一年で一切枯渇する・・・」という時に父親が死にました。急死でした。

大変尊敬していた父親でしたし、今でも父はワタシの理想とする目標たる経営者ですが、そんな父親が急に死んだとき・・・ワタシね、ちょっとだけ嬉しかったんです。

「やっと商売をやめられる!」って思っていたからです。

その頃から、一部「たちばなはじめの知識」は持っていたし・・・

「世の中すでにモノで溢れかえっているからモノを売る商売はもうダメだ。“情報を売る”商売に転じよう」

と言う思考があり、父が死んで初七日と四十九日法要を終えた後、すぐに法人の後片付けに入りました。

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