たちばなです。
少しメルマガの間隔が空いてしまいました。
まずは、前回配信した「VOL274・裁判の実態を理解せよ」では多くの方から・・・とは言いすぎですが、複数の方から反響やご評価を頂戴しました。
平時の人にも有事の人にも伝わるように、
客観的に事実関係を明らかにし、
当時の自身の経験を記憶をたどりながら努めて正確に文をしたためました。
メルマガって、SNSと違って読者のリアクションがわからないので・・・
感覚的には「真っ暗闇の中で池に石を投げる感覚」なんです。リアクションが見えづらくて感じづらいのです(笑)
それだけに、様々なルートを辿ってご評価を頂けるのは本当にうれしい事なのです。
この場を借りてリアクション下さった方々に心からの御礼を申し上げます。
先週、非公開で三泊四日の旅程で、外出しておりました。
初日・札幌にて高校時代にお世話になっていたチームの50周年記念パーティ。

二日目・札幌にて高校時代の同級生と同級会

三日目・都内に移動して生命保険関連の方々と会食
四日目・東京八王子で税理士の井上得四郎先生を囲む会→終了後に新潟へ帰宅

こんな旅程をこなして参りました。
会食が続いてはおりましたが、日中の空き時間は全て現地での個別面談と既存クライアントとのリモート打合せやLINEでのやり取りに終始しておりましてね・・・・。
「豚丼」や「ウニいくら丼」や「富良野メロン」など・・・一切、食す事も無く、ただただひたすら酒を飲み、パーティー宴会料理に明け暮れておりました
(;´∀`)
新規お問い合わせの方の無料個別面談が溜まっておりまして・・・昨日と今日で怒涛のリモート面談。現在その合間を縫ってメルマガ原稿を執筆しています。
出張二日目の高校の同級会では、日曜日と言う事もあり、すすきのでスナックを営むワタシのクラスメートだった女性の「Y美ちゃん」が「ウチの店開けるから使ってよぉ~」との事で、わざわざ日曜日に店を開けてくれて、14時半~23時まで飲み続けました(笑)
酩酊する意識の中で、同級生との「36年の空白」を埋めるのに必死だったのは、何もワタシだけでは無かったでしょう。
本当に本当に本当に・・・語りつくせない事はわかっていましたが大いに語り合いました。
数日経過した今でも思い出すとなんだか・・・気分が高揚してきます。
そのくらい貴重な時間でありました♪
そこで飲食に関わる事業を商っていたり、従事していたりする人が「Y美ちゃん」含めて複数いました。
Y美ちゃんの店はコロナ禍以降に始めた店だったようでそんなに悲観的な様子では無かったようでしたが、それ以前より飲食に関わる人にとっては、やはり「コロナ禍前とコロナ禍後」では大きな大きな環境の変化に翻弄され、それが今も続いている人は少なくないようです。
実際にワタシに個別面談要請して下さる業界には「TOP 5」があります。
・工務店(需要が減り供給が多く、資材の高騰を価格に転嫁できず大手に有利な環境)
・介護(許認可事業で特需が見込みにくく、抜本的な対策が打ちにくい。大手に有利な環境)
・美容(限られた資金が生活必需品に優先され、美容に関わるコストは後回しにされやすい)
・整体(本当に体調がすぐれない時は医療に資金が優先され後回しにされやすく、需要に対して供給過多)
そして・・・飲食です。
飲食も、コロナ禍以前の需要から比べると、現時点でのマーケットサイズは程遠い環境にあるようで、こちらもやはり「需要に対して供給過多」と言う事なんでしょう。
飲食に関わる同級生にも話しましたし、ワタシにご相談下さる飲食店事業主にも良くする話を本日のメルマガネタと致します。
はじめ
「お客さんって、何を基準に飲食店を選ぶと思われます?」
相談者
「やっぱり美味しくないものは食べたくないから“味”ですかねぇ~」
はじめ
「なるほど。じゃあ質問を変えて、世界で一番売れているハンバーガーってどこだと?」
相談者
「世界で一番売れている・・・そりゃおそらくマックでしょう?」
はじめ
「そうね。調べたワケじゃないけど、私もそう思いますよ。多分世界で一番売れてるんだろう。じゃあ世界で一番売れているマックって・・・世界で一番ウマいかねぇ?」
相談者
「いや、ウマくはないですよ。」
はじめ
「そうね。オレはマックは好きだけど、世界一ウマいと思って喰ってはいないわ。」
相談者
「そりゃそうでしょう!」
はじめ
「そうなのよ。世界で一番ウマいと思って喰っている人が少ないであろう事が予想されるものが、世界で一番売れていると安易に想像がついてしまうって・・・矛盾してない?」
相談者
「・・・ですね。」
はじめ
「実はね・・・消費者が飲食店を選ぶ要素の中で美味しさを第一条件に選ぶ人は必ずしも多くない、と言う事なんじゃないかしらね?
そりゃアンケートとか取って質問をすれば、問われた側は“味が一番”と答えるんだろうけど、実際の行動パターンはそうはならないからこそ、世界で一番ウマいわけではないマックのバーガーが、世界で一番売れているであろう理由はここで説明がつくのではないだろうか?」
相談者
「“旨いものは作ってはいけない”とはじめさんは仰るのですか?」
はじめ
「そうはいっていない。お客さんが選ぶ要素は味だけでなくって・・・味や価格やボリュームや入りやすさや親しみやすさや接客や駐車場の広さや・・・あらゆる複合的要素で決められている、と言う事なんだろうし、いまどき “喰えないほど不味い店” なんてそうそうあるもんじゃない。そこそこに安くって、そこそこにウマい店は星の数ほどある。
ところが多くの飲食店・・・特に中小零細の飲食店事業主の多くは“ウマいモノを作ってお客さんを呼び込もう”と考えるのが多数派なんだよね。
多くの消費者が結果的に “味だけで店を決めていない” のに、多くの中小零細事業主は “ウマいモノを作り客を引き込もう” とする。
これってある意味、顧客のニーズに叶っていない、と言う事が言えるワケですよ。」
相談者
「私に不味いモノを作れ、と?」
はじめ
「そんなこと言っていない!ただあまりうまいモノを作ろうとすると、どうしても原価が上がってしまう。それが価格に転嫁しにくい世の中だから、あまり売上を伸ばそうとすることに執着するよりも、支出を減らす事に関心を持った方が事業の採算性は合わせやすい傾向にある、と言う事ですよ。
因みに、大手の飲食チェーンなんかは社内号令として “料理は60点のクオリティを目指せ!後は他でカバーする” と言う主旨のスローガンを掲げているところが多い。
60点を目指そうとすれば、当然原価率は下がり、利益率は高まる。後は大手ブランドのCMイメージや接客や照明等設備、はたまたトイレとかね。そういうところで補う事で、食事を終えた消費者の全体の感想が75点から85点くらいになっていれば再来店につながる可能性は高い、と言う事なんだよ。」
相談者
「私の方針は間違っていたのかもしれませんね・・・」
はじめ
「そこまでは言わないけど、結果的に今、あなたがワタシに相談している、と言う事が一つの答えなんではないだろうか?」
こんな会話を飲食系事業主との面談でする事がしばしばあります。
上記の例は素直に聞いてくれた実例を記載しましたが、実際にワタシの話を受け入れられず激高する方や、反論する方や、ZOOM回線を切る方だっていらっしゃいます。
今までウマいモノを目指してきた人に、真反対の指摘を飲食店をした事が無いワタシがもっともらしく言うんだから・・・そりゃ受け入れがたいよね(;´∀`)
ただね・・・ワタシも仕事柄、全国を飛び回り講演活動やら定例セミナーやら個別面談会やらで、移動スケジュールを組んでは、各地を訪問するのですが・・・・
「スケジュールの谷間」って完全になくすことって出来ない時があって、知らない街で独りで食事をしなければいけない時がチョイチョイあるんですよ。
そういう時にワタシがどうやって店を決めるか?って思いだしてみますとね・・・
・食べログでチェック
・ジャンルをチェック
・宿泊先ホテルからの距離をチェック
・価格帯をチェック
・★の評価をチェック
WEBでの情報は確かに事前に精査はするんだけどさ・・・そこでWEB上での予約ってほとんどしないんです。
まずは少し歩いて環境調査(日頃ウォーキングしているので3キロ程度なら全然問題ない)
その上でワタシがイメージしているものがあってね。
・カウンターで独り食事をしている
・カウンター越しに大将(マスター)的な人が「ご出張ですか?」なんて聞いてきてさ・・・
・「ええ、新潟から来たんです」なんて答えたくらいにして・・・
・そしたら傍らにいる奥さんとかバイトの人とか、カウンター隣のお客さんとかが新潟に関わる知人やエピソードを話してくれたりして、出来れば共通の友人何んか出てきたりして・・・
・二時間弱でほろ酔いでホテルに帰り「あぁ~おもろかった♪」
こんな風にならんかなぁ~・・・なんて思うんです(笑)
実際にほとんどそうはならんけどね。オレの顔、コワいみたいだし(笑)
仮にそうなった時でも、そうはならなかった時でも・・・焼き鳥が名古屋コーチンでなくても、マグロの刺身が生の本マグロでなくても、ハイボールが白秋や山崎でなくても・・・あまり気にならないのですわ。
昼めしを喰うにしても・・・ワタシは関東圏ではほとんど蕎麦ばかり食っているのですが、蕎麦の名店に出かけたいのではなくって、手軽にパパっと食えるところにばかり行っています。
十割蕎麦だろうと、二八蕎麦だろうと、四部六部蕎麦だろうと・・・トータルでウマくて早けりゃ文句は言わない。
少なくとも、ワタシは「味を第一優先に店を選んでいない」し、ワタシの家族もそういう家族であるし、事務局の谷本は・・・
ワタシが行く店ならほとんど文句言いません(笑)
そういう人、多いんじゃない?
「利は元にあり」とは持つ下幸之助さんのお言葉。

当方のセミナーでは
「アナタが事業で儲けたいなら手段は二つ。売上伸ばすか?経費減らすか?これだけだ!」と申しております。
本当に大事なことは・・・売上伸ばす事ではなく、経費(支出)を減らす事なのですよー♪
そして、支出を減らす事を目的として最大の効果を発揮するのは・・・借入元金の返済停止や支払利息の支払い停止なのですよ。
でも、社会的には企業の漠然とした評価基準で用いられるのは・・・年商がベースだったりする事がほとんど。
テレビ等マスコミの経済番組なんかでも
「年商〇〇億円!」とか「昨年対比百〇十パーセント!」とか「従業員数○○人!」とか、そんなのばかり。
・当期純利益〇〇円とかで評価される番組って見た事無い。
でも事業の至上命題は「利潤の追求」なんだよね。
そしてその利潤の追求の根幹は・・・支出を減らす事なんだよね。
でも多くの人は売り上げで企業や法人を評価する。
この矛盾や如何に、と言う事なんだね。
あぁ・・・こういうところにも日本人の「本音と建前」が大きく横たわっているように感じるのは・・・本当にワタシだけなんだろうか???

