たちばなです。
本日、長文です。
週末という事でヒマな人向けに書いた文です。
ヒマな人しか読まなくていいよ(笑)
2019年3月から2020年までの8月の一年半の休業中は、新潟県内の某企業で正社員として働いていた。
グループ含めると千人以上の社員を抱える企業だから新潟県内では比較的有名な会社。
上司、同僚には「たちばなはじめ」の事は一切話していない。
「東京で会社をやっていたが“都落ち”してこの会社に入社した」くらいの事は話したけれど。
だから当たり前だけれど、ワタシはそこで「みながわさん」と呼ばれている(笑)
この会社の勤務中でも、休みの日には特に要請のあった人にはボランティアで個別面談に応じていたしアドバイスはしていた。
「休みの日だから問題ないや」なんて軽く考えていたんだけど、後になりだんだん件数が増えて面談の要請が増え、「休日のボランティア」と言うレベルではなくなった。
今時感は否めないが、勤務している会社には「副業禁止規定」があったから、ダブルワークで稼ぐことは理論上難しい。
コッソリとやろうにも、WEBでイロイロ「たちばな情報」が出ているから、それもナカナカ出来にくい。
上司に昨年7月の終わり頃、「9月以降に、以前のジャンルの仕事で再始動しようと思っています。今後は週五日の出勤が難しくなりそうなので退職させて欲しい」
と申し出たら、「週五日の出勤が難しい」と言う表現が引っかかったらしく、「週4日以下なら出勤できるの?」という話になり、副業禁止規定についても「アルバイトなら問題ない」と。
「出てこられるんなら出て来てよ。」という要請があり、9月以降はワタシはその会社で「アルバイトスタッフ」として同じ仕事に従事している。
給料は下がるが、週20時間以上の労働にはなるので、社会保険はそのままその事業所の世話になる事にした。
一年半も勤務していれば、数多くの取引先の業者さんの中で仲良い人も増えて来る。
事業所のスミっこで取引先の担当者のAさんと話した。
「あ、みながわさん、久しぶりだね。少し顔見なかったけど。」とAさん。
「Aさん、元気だった?おれ、バイトになって少し出勤日数が減ったからだよ。きっと。」
なんてやりとりしたら、Aさんが少し驚いた様子。
「え、バイトになったの??なんで?」と。
・東京で会社していた事
・都落ちして地元で働き始めた事
・家族の事
・もともと商人気質で会社員やっているのは24年ぶりだった事
なんかをかいつまんで話した。
ワタシにつられてAさんも自分の話をし始めたんだけど、どうも雲行きが怪しい。
「オレ新潟市の〇〇区に住んでいるんだけど、自宅が売れなくってさ・・・」
と生々しい話をし始めた。
訊けば、現在の職場が薄給で、夫婦共稼ぎしてもローンの支払いがキツく、引っ越ししようという話になっているようだ。
「あらら、そんな話、オレなんかにしちゃってダイジョブ?(笑)」なんて流そうと思ったんだけど、Aさんは構わず話し続ける。
不動産屋さんの話で、半年以上前に1700万円程度で売却予定だったんだけど、現在は1400万円でも買い手が出てこないんだそうだ。
「住宅ローンはどのくらい残っているの?」とワタシが訊くと、2100万円残っている、と。
「現段階で1400万円で売れたとしたら700万円借金が残って、予定通りに1700万円で売れたとしても400万円借金は残るんだね。
400万円だったら返せるの?」と訊けばそうではない、と。
「じゃ、売りに出さなきゃいいよ。
住宅ローンの返済を止めて、数か月すれば銀行が勝手に差し押さえて売りに出してくれる。
Aさんは何にもしなくていいじゃん。
不動産屋さんとの打ち合わせも要らないし、売れる売れないで悩む必要もない。
不動産屋さんに手数料も払わなくていい。
競売かかっても売れるまでは時間かかるし、人気のない物件なんだから、しばらくはそこにローン払わないで住んでいられる。
来春くらいまでは大丈夫だよ。
ゆっくり賃貸物件探せばいい。
400万円残っても700万円残っても、1000万円残っても返せないのはおんなじ。
だからあんまりあれこれいじくらない方が良いよ。」
Aさんは、あんぐりと口を開けてワタシの話を聞く。
その後、残った負債の処理や、動き方には別途アドバイスした。無料でね(笑)
「その話、ホント?」とAさん。
「事実は小説より奇なり、実は前の会社でそう言うのをカジっていた(笑)」とワタシ。
連絡先を交換し合って、継続的にアドバイスする事になった。
たちばなはじめというワードは出していない(笑)
こんな話を事業所の隅っこで立ち話したオレ。
アホだね(笑)
だって・・・しゃべりだしたら止まらないんだもん!(笑)
身分を隠して、誰かを助ける・・・・自分をハヤタ隊員やモロボシ・ダンに重ね合わせ、一人吹き出した(笑)
自宅や事業所など、不動産を「資産」と考える人は少なくない。
でも、ローンが残っていたり、借金の担保がついている時点で、それは「あなたの資産」ではない。
「債権者の資産」なのであって、決して「あなたの資産」では無いのだ。
また、自宅の評価額や売却時想定額がローンの残債を下回っている時点で、それはもはや資産などではなく「負債」でしかないのだ。
大した手間ではない。
売るか売らないかは別にして、一度あなたの自宅がいくらで売れそうで、ローン残債がいくら残っているを検証してみたら良い。
資産なのか?負債なのか?を知っておくだけで、有事の際の対応策は変わって来る。
また、個人的にせよ会社的にせよ、事業上の借入をしている人は、ローンを組んでいるところと事業上の借入をしている所は絶対に揃えてはいけない。
ここを書くと長くなるので、今日はやめておくけれど。
不動産屋さんにも良し悪しはあるが、不動産売却のアドバイスを不動産屋さんから受けるのは、押しなべて正しいとは言えない。
なぜなら、彼らは不動産を売却して手数料を得るために仕事をしているのだから、基本的には任意売却を勧める。
「少しでも高く売って、少しでも借金を減らしましょう」という論法だ。
でも、「2000万円の借金が1000万円に減ってよかったね♪」とは、庶民は思うだろうか?
返せないのはおんなじじゃんか。
繰り返すが、全ての不動産業者がこの論法である、とは言っていないし思ってもいない。
ただ、2000万円でも1000万円でも払えなくて返せないのはおんなじ。
それなら手間がかからなくて手数料払わなくて良い方を考えよう、という思考も持っておいた方が良い。
不動産が「負債状態」であるなら、ワタシはむしろ競売を勧める、いや、何もしない事を勧める。
債権者に処理方法を委ねてしまうのだ。
少しの準備をして、後はただただローンの支払いを止めてしまう。
そうすれば債権者がイロイロやってくれるよ。
自分で何か動く必要もないし、時間はタップリ残っている。
残った負債については・・・・ジックリと都度対応すればよい。
ワタシは11年前にそれをやって、大いに手間が省けた。
それと同時に親父が亡くなったタイミングもあって、実家の執着がなくなった。
仮に執着があったとしても、亡父名義の不動産は約2200坪あったので、維持出来ようはずもなかったんだが(笑)
「一国一城の主」などと言うのは悪い言葉だと思う。
新潟含めて北陸地方は「持ち家比率」が他所と比べ高い、と何かの情報で聞いたことがある。
「主」とは、自分のカネで建てた家があってこその主なのであって、ローンがタップリ残って、毎月銀行にローン支払って、ボーナス月にはさらにタップリ吸い取られて、固定資産税すら吸い上げられて、「オレの家」と言えてしまう人間の不勉強さに、真の問題があるのだけれど。
ローン大国ニッポン。
真の「主」はローン会社であり銀行であり、国家なのだ。
ローンが残ったり担保がついているあなたは「名義人」なのであって決して「主」では無いのだ。
こんな事は冒頭のAさんには話していない。
今後定期的にコミュニケーションを取っていく中で説明していけばよいだろう。
「みながわさん」として。
追伸:
三女の自転車がパンクして、近所の自転車屋に修理に出した際の請求書が来た。
確かにさ・・・その自転車屋から見れば、地理的にワタシの自宅は「天使幼稚園の裏手」にはなるのだけれど「天使ウラ」て(笑)

天使のウラは・・・悪魔かよ(笑)
確かに、債権者から見ればオレは悪魔のような存在かもしれないね(笑)