たちばなです。
日本国は資本主義経済によって形成されています。
資本主義経済社会である以上、「受益者負担の原則」が用いられます。
以下、WEBから拾います。
受益者負担の原則(じゅえきしゃふたんのげんそく、beneficiary-pays principle、user-pays principle)とは、原則として市場経済において、市場の失敗が生じない限り、利益を受けるもの(受益者)が市場で決まる価格を支払い(負担し)、その経費及び生産者への利益へ回す仕組みが最適となることを述べたものである。
基本的に受益者は、財・サービスの購入によって、その支払い額以上の便益(利益)を得る。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「腕時計が欲しい」と思った人が支払いを負担し、
「保険によって安心を得たい」と思った人が支払いをし、
「このお洋服、カワイイ?」と思った人が支払いをします。
「こんなところに旅行に行きたい」と思った人が支払いをします。
受益者負担の原則とはそういうものです。
これまでにも何度も申し上げて参りましたが、金融債務返済のリスケジュールは債務者側にメリットはありません。
先々を見据えた戦略的なリスケジュールならその域を出ますが、単に「時間稼ぎの手段」として用いられたリスケジュールには債務者側には意味がないのです。
あなたがお付き合いをされている銀行の融資担当者に質問してみてください。
「融資担当者として、あなたの融資先がリスケジュールを実行し、その後に通常の弁済に戻した上で、利益を出しつつ存続している事業体は存在していますか?」と。
正直な方なら、おそらく「無い」か「ほとんど無い」とお答えになろうかと思います。
リスケジュールを実行すると、事業体は一時的に金銭的な負担が軽減されますが、その後に利益が出せるケースは多くないですし、仮に出せたとしたら金融機関は通常弁済へ戻そうとするので、利益を圧迫します。
ですから、事業体はリスケジュールすることに意味もメリットも無いのです。
一方で、金融機関は融資先のリスケジュールにメリットはあります。
リスケジュールしている以上、融資している貸付金は一般企業における売掛金の様な存在になるので、利息だけでも回収出来ていれば通常債権の扱いになり「やがて回収できるもの」という会計上の解釈が適用されるので、利益として計上することが出来ます。これが法人としてのメリットです。
また担当者レベルでは、融資先の「一時的な延命」が出来るので、自身が担当者であるうちは融資先数が減らないことになり、自身の所属先の人事評価が下がらない、という銀行員としてのメリットがあります。
つまり、リスケジュールと言うものは、債務者側にはメリットがなく、債権者側にはメリットがある、と言う事になります。
ここで「受益者負担の原則」です。
リスケジュールのメリットは債権者側にあるのに、リスケジュールの更新手数料や印紙代等の負担はリスケジュールのメリットを享受しない債務者側であり事業体側が負担している、という「異常性」があります。
ワタシがあなたに「この服ほしい!買って!」って言っているのと変わりません。
「集(たか)りの構造」です。
事業主は、銀行等金融機関に集(たか)られているのですよ。
以前、「銀行さんがリスケジュールに応じてくれているのは、協力の証なんじゃないですか?」とワタシに指摘してきた人がいましたが、とんでもない見当違いです。
金融機関が出来る「協力の証」と判断できるのは融資以外にありません。
融資するのが事業の根幹である金融機関が、融資をせずリスケジュールをするのですから、それは「ラーメンを出さないラーメン屋」であり「花を売らない花屋」と思考が何ら変わらないのです。
役に立たない非協力な業者は即座に切り捨てる事こそが、有事における即効性の高い資金繰り改善策なのです。
後々の事を考えて、復活が見込める策があったり、復活が見込める業態だったりすれば、リスケジュールを否定しませんが・・・・あなたの事業体は「単なる時間稼ぎだけなのでは?」とワタシは指摘せざるを得ないのです。
ワタシの知る限り・・・戦略的リスケジュールを実行できている人は・・・ほとんど存在しません。
かくいうワタシだって、11年前までそれを実行し、家族や従業員を痩せさせてしまった負け犬なのです。
そんなワタシが言うのですから間違いありませんよ。
繰り返し繰り返し申し上げます。
リスケジュールを実行してはいけません。
リスケジュールを継続してはいけません。
リスケジュールを更新してはいけません。
受益しない債務者が受益する債権者のために費用を払う、という集(たか)りの構造であり、受益者負担の原則から逸脱した行為なのですよ。
ワタシはそんなに難しく複雑なことを言っているつもりは無いのですよ。
現在、国内で70万社程度の事業体がリスケジュールを実行しているとのこと。
融資本数で言いますと400万本程度の融資の返済がリスケジュールしているのです。
この状況下で、「借りたカネを返すのは当たり前」と言える日本社会は狂気である、と11年前から叫んでいるのですが・・
なかなか浸透しませんね(笑)
尤も、ワタシの言っている事が、あまり社会に浸透することが良いとも思っていませんし、それを実行できる人がそんなに多くない事も知っていますが(笑)
ワタシの発する情報に気づいた「ほんの一部の人」に向けて、今後も情報発信してまいります<(_ _)>
追伸:
昨日、私の地元でお祭りが実行されたのですが・・・商店街を封鎖し、「無観客で民謡流しを開催」なんだそうです。
民謡流しで練り歩く人の属性の多くは・・・役所の人間と銀行員。
商店街を封鎖して踊るのに、「コロコロコロコロコロリーナですので、地域の人たちは見に来ないでください」というお祭りって何だよ(笑)
無観客で踊りたいなら、商店街封鎖なんかしないで公民館とか借り切って踊ってりゃいいのにね。
行政は、商店街に存在する商店等は、著しく商業機会を阻害される事に心は痛まないのだろうか!?
商業機会を阻害された商店主は・・・デメリットばかりを享受し、納税の軽減策は無し。
民謡流しで汗を流す踊り子たちの多くは、その税金や融資の利息でメシを喰う。
私の地元では、緊急事態宣言や商売上の自粛勧告等は今日の時点で全く出ていないです。
それなのに、役所は商店街を封鎖し、自分たちが踊ることを優先し、商店主の商業機会を阻害しているのです。
ここでも受益者負担の原則は無視されている、と言う事です。
ちなみに・・・私の妻は、この商店街の一店舗である美容院で美容師として働いていますが、商業機会を奪われたとして、定刻を大幅に早めて早々に帰宅しました(笑)
「あたしなんか勤めてるだけだからいいけどさ、経営している人に取ったら役所から仕打ち受けてるようなもんだよ」とボヤていました。
なんだかひどい世の中になっちまいました。
ワタシの地元の商店主は、国家や県からだけでなく、地元の自治体からもいじめられている、と言う事です。
ワタシは地元で仕事をしてなくて、本当に良かった・・・と思っていますが、困っている人間を助けたいとは思っています。
いまのところ、地元でワタシのニーズは全くないけれど(笑)
再追伸:
知覚過敏がひどくてシュミテクトを10年以上使っていますが、全然知覚過敏は継続中です( ;∀;)