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問題を先送りしてはいけない(Vol.52)

たちばなです。

腰痛・歯痛・ガン・・・放置しておいて快方に向かうことは無いのは明らかだ。

ただ少しでも軽いウチに治療を施せば、治療期間も短く、費用も安く済むのは明らかだ。

「あなたは初期のガンです。今なら放射線と投薬治療で寛解に向かうでしょう。放置すればガンは進行し外科手術が必要になり入院は長期化。寛解率も下がります。」

あなたが医師からこのように言われたらどうする?

「先生!すぐに治療して下さい。」と訴えるのではないだろうか?

「しばらくの間、痛み止めで誤魔化して、放置して、もっと悪化してから大々的に外科手術で治療してください」とは言わないだろう?

使い古された言葉ではあるが、やはり【早期発見早期治療】が肝要である事は言うまでも無いし、読者各位もよくご存じかと思う。

残念ながら、現況の日本社会で、一度資金繰りに困窮し、返済のリスケジュールしたりしたところで、その後資金繰りが良化するところもほとんど無いのですよ。

つまり、国内に中小零細企業の8割ほどがキャッシュフロー上の赤字状態である以上、「軽度の腰痛であり歯痛でありガンである」という表現を、ワタシは暴論だとは思わない。

4年前に20代後半だった若者の男性で不動産投資家を名乗るC君から相談を受けた際に、4,7億円の負債を抱え収支がトントンで「どうにか廻っている」とワタシに言ってのけた。

5億円近い借金があって、収支トントンで“廻っている”と言えてしまう感覚のマヒをワタシは指摘し、早期の「治療」を勧めたが、「もう少し様子を見ようと思う」と言われてそのままになっていた。

当然ワタシは

「様子を見て改善するの?経年劣化すれば家賃収入はこれからますます下がるよ。経年劣化すれば修繕費は今後ますます上がるよ?様子見て何が改善すると思うの?」

と指摘したんだが、C君はその問には答えずに帰った事は明確に記憶している。

「まだいくらか資金があるので、それで頑張ってみます。」との言葉を残して。

そんな彼から、先日リモート面談の要請があったので対応した。

「私の事・・・覚えてます?」と言われたので、

「明確に覚えている。現在のC君の相談したい内容もだいたい想像つくわ。そして、キミはまたオレに相談持ちかける事になる、とも思ってた。」

と言った。

卸・小売業が商売のベースになっているワタシにとって、大家業や旅館業など、実行するのに「建設」を伴うモノは、いわば「数十年分を一括で仕入れる」と言う感覚。

それだけに、事前の計数的精査や調査が綿密であり、投下資金の回収年数がどの程度の期間を要するのか?

など事業採算計画や投資回収計画が極めて重要な部分である事は経験上知っている。

四年前に「まだ資金がある」と言っていたが、現在になり資金はほぼ枯渇していた。

10分の1以下になっていたんだ。

4年経過し、C君は結婚し、子どももいる30代男性になっていた。

「子ども、可愛い盛りだろう!?」と訪ねた途端、C君はPCの画面越しに嗚咽し絶句した。

「4年前に手を打っていれば良かった、と心から思います。」と。

それをワタシは黙って聞くしかない。時を戻す事など決して出来ないのだから。

資金繰りの病を早期発見・早期治療

コロナ禍の特別融資や制度融資、無利息無担保無保証融資でも、今では無いにせよ、やはりいずれは返済義務は生ずる。

「コロナで落ちた売上を元に戻す為のつなぎ融資」と言う認識では、必ず事業は頓挫する。

「コロナで落ちた売上を元に戻して更に追加で借りた分の上乗せをする為のつなぎ融資」と言う認識でないと、必ず事業は頓挫する。

頓挫してから次を考えるの?

その時に資金は残っている??

頓挫する前に次を考えようよ!

その時に資金は残っているでしょう??

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