たちばなです。
昨年9月の再始動から1年が経ちました。
再始動後に、それまでキーワードとして発していた、ある言葉をワタシは慎んでいます。
それは「ほっとけ」です。
「ほっとけ案件」
「借金ほっとけ論」と言う言葉を慎んでいます。
なぜなら・・・ほっとけなくなったからです。
2020年4月より民法が改正になりました。
民事執行法の改正により、債権者が債務者に対して財産開示請求を実行したときに、ウソを言ったり、対応しなかった時の罰則が非常に厳しくなった、と言う事です。
ワタシは法律家ではありませんので、詳細は述べません。
法的解釈や見解は最寄りの弁護士さんなどにお問い合わせください。
または、WEB等で拾い読みされるのも良いでしょう。
ZOOMでの無料リモート面談で、これまでに複数の方から「債権者が財産開示請求手続きをしてきたが、対応法はありますか?」というお問い合わせを頂きました。
これについては一律に「ウソを言ったり書いたりしちゃダメ。正直に誠実に述べなければいけないです。」とアドバイスしています。
ほっとけ論とは矛盾してしまいますので、昨年9月からの再始動後は「ほっとけ論」を封印しているのです。
ほっといたら罰せられちゃうからね。
こういったお問い合わせが増えてきたので・・・ワタシは現在「ある取り組み」をしています。
お問い合わせくださった方に改めてこちらから面談要請をして、「その後」の対応についてお問い合わせしているんです。
「その後どうでしたか?」ってな感じで。
今後お問い合わせくださる方に、「実際の体験者はこういった対応をされたようです」とか、「体験者からこんな報告を受けましたよ」とか。
そういう情報ってニーズあるんじゃないか?と思いましてね。
ワタシはこれまで、「多重債務者」として仕事をしてまいりました。
経験をベースとしてアドバイスをしているのは間違いないのですが、ワタシ自身は今日まで債権者から「財産開示請求」をされていません。
ワタシの顧問弁護士は元検察官だった人物ですが、顧問弁護士からもし財産開示請求されたら「こういった対応を」と言うアドバイスは受けていますが、実際にされた経験は無いのです。
ですから、ワタシは少しでも的確なアドバイスが出来るように、財産開示請求について体験者から情報を授けて頂いている、と言う事です。
法的制約があり、WEB上で詳しく述べることは残念ながら出来ません。
もっと言えば、クローズドの環境でも詳しく述べられない場合もあります。
でも、「備える」と言う観点では、経験者の情報は非常に重要なのではないか?と考えているんです。
弁護士さんは法的見解は述べられますが、弁護士さん自身は実際に財産開示請求をされた経験はほぼ無いでしょうから(笑)
ボクシングに例えますが、
相手がどんなパンチを繰り出してくるか事前に把握できないから、ボクシングの試合は勝ったり負けたりなんです。
相手がどんなパンチを繰り出してくるか? を事前に把握していたら、そのパンチに対する防御はより強固なものが出来るでしょう?
だから、ワタシは実際に経験した方から情報を授けて頂き、それを糧に自らの負債問題の対応とし、それを自らの経験としています。
子供のころ、小学校で受けたインフルエンザの予防接種。
接種を終えたクラスメートに、接種を待つ側からの「痛かった?」と質問の嵐(笑)
あれも事前に情報を得て、少しでも心的負担を和らげるための所作ですよね(笑)
ワタシは「自分が債権者から財産開示請求を受けたらどうする?」という事を想定しています。
当然ながら、正直に話し、正直に問われたことにお答えしようと思っています。
ただ、事前に情報を持っている事で心的負担は大いに軽減できる、と言う事です。
傾向と対策は重要である、と言う事です。
実際に財産開示請求を受けた方、6人と面談させて頂きましたが・・・総じて晴れやかな表情でしたよ。
やはり「有事に備える」と言う事は大切なんだ、と感じました。