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時に数字はウソをつく

たちばなです。

「数字はウソをつかない」と巷ではよく申しますが・・・果たして本当にそうだろうか?

ワタシは「時に数字はウソをつく」って考えているんだ。

手持ち資金の500万円。

200万円から増えていった500万円と、1000万円から減ってきた500万円の価値は果たして同じだろうか!?

収支トントンの決算。

これまで黒字を続けてきた会社と、赤字続きだった会社の決算で収支トントンの外部評価は同じだろうか!?

上昇トレンドと下降トレンドによって数字の価値は変化します。

そのトレンドの変化によって、同じ500万円であっても資金の使途が変貌することって多いんです。

【マズローの欲求五段階説】によりますと、

人間には収入的な下段から・・・

・生理的欲求「生きるためにメシを喰いたい」

・安全的欲求「経済的に安定していたい」

・所属と愛の欲求「良い家族や良い会社に所属していたい」

・承認的欲求「社会に認められ尊重されていたい」

・自己実現欲求「自分の力を最大限に発揮したい」

という欲求が自分の「経済的進化」によって変化していく、としています。

その欲求の変貌については多くの方々が自己認識はあろうかと思うのですが、その境界線は人間によってまちまちです。

500万円の資金で満足できる人は、きっと「だんだんと増えてきた500万円」なんだろうし、

1000万円の資金で満足できない人は、きっと「だんだん減ってきた1000万円」なんだろうと思う。

某県某所の飲食店の事業主2名との関りを持つようになってから、そのお二人のご紹介を頂き面談させて頂いた。

コロナ禍で営業自粛を迫られ、ジャブジャブの見境なき融資を受け、返済猶予がそろそろ終了し、返済が始まる事業体が出てきたようだ。

だんだんと目減りしていく資金にピンチを感じている事業主である2人とオンラインでお目にかかった。

正直言って、ワタシのアドバイスでお助け支援ができる方ばかりだったんだが・・・ワタシのアドバイスを継続的に欲している方は1名にとどまりそうだ。

Aさんは・・・「まだ資金があるから、資金があるうちに支援のアドバイスを受けたい」と。

Bさんは・・・「まだ資金があるから、資金があるうちは返済しつつ自分で頑張りたい」と。

手持ち資金はAさんの方が多かったんだが、危機感はBさんの方が薄かった。

理由はハッキリしていた。

返済額の大きさだ。

5000万円の資金で毎月の資金流出量が200万円の危機感と、3000万円の資金で毎月の資金流出量が40万円とでは当然危機感は違うのだ。

「備えてほしい」と願うワタシの気持ちはAさんには届いたが、Bさんには届かなかった。

ピンチのトレンドによって、ワタシの社会的ニーズは変貌する。

ただ一つ言えることは・・・負債のほとんどが「信用保証協会付き融資(以下:マルホ)」だったんだ。

語弊を恐れずに言えば・・・ワタシの見識ですと、「そもそもマルホって借金なの!?」という認識です。

トレンドによって、人間の欲求や選択は大きく変貌するのですが、一方で金融に関するルールは同じです。

100円の負債でも100億円の負債でもルールは一緒なんです。

今回、同じ日に異なる選択をしたAさんもBさんも共通していたことは・・・「金融に関する無知」でした。

ただ、Aさんは備える気持ちが強く、Bさんは備える気持ちが弱かった、と言う事だ。

Bさんの面談の終わりに、ワタシは質問をぶつけた。

「Bさん、自分で頑張るのは良いけど、コロナ禍で営業自粛が叫ばれている社会環境で、いったい何をどのように頑張るっていうの?」という質問にはBさんは答えなかったんだ。

「またもう少し様子を見てご連絡差し上げようかと思います。」という言葉を残して。

もし、この言葉をワタシが信じるとすれば、数か月後にBさんはさらに資金を痩せさせた上で、さらに困窮度合いを深めワタシに問い合わせてくるのだろう。

その時に、「だから言ったじゃん!」という言葉は口にすまい、と心に誓った日曜日でした(笑)

そんなワケでありまして、コロナ禍でのジャブジャブ融資の多くがマルホ融資であると思います。

「たちばなはじめメールマガジン」におきまして、「検証:信用保証協会」と題して、数回に分けて信用保証協会に関するワタシの見識を先行配信します。

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