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コロナ融資の現実

たちばなです。

2004年もそうだった。

2007年もそうだったんだ。

そして2016年もそうだったし、今、2020年もそれを感じているんだ。

2004年にワタシの地元で7月に大きな水害があって、10月に「新潟中越地震」が発生したんだ。

水害はワタシの当時の自宅も事業所も大きな被害は無かったので、ボランティアに従事した。

中越地震の時は、事業所の在庫が散乱して、2日間休業して立て直しに苦慮したが被害は軽微だったのでその後ボランティアに従事した。

2007年には「新潟中越沖地震」が発生して、こちらも個人的には被害が無かったので、少しではあったがボランティアに従事した。

2016年に発生した熊本地震。

当時はコンサルしていたから地震によって資金繰りに困窮した方には、数件ではあったが無料でボランティアコンサルをさせて頂いた。

その時から感じていたんだ。

「報道と実体の乖離」を。

それぞれの地域で発生した被害及び住民の心境と、実際に報道される被害及び住民の心境には大きな乖離を感じていたんだ。

被害地域に住む者にとっては、その被害は「地域の中のほんの一部」であるのに、報道はその被害が、さもその地域全体の被害であるような報道の仕方をする。

熊本地震の時も、被害状況の報道が連日繰り返され、ワタシもそれを観てはいた。

でもその際に、熊本の被害を受けた方の一部がご相談下さった時のニュアンスは少し違ったんだ。

ご相談者の話を聞いていて・・・「ん!?ちょっと報道の話と違うな・・」なんて感じながらお悩みを伺っていたんだ。

そして、2020年・・・・ワタシは「新型コロナ狂騒曲」によって資金繰りの悩みを抱える事業主らの声にリモートで耳を傾ける。

「飲食店が大変だ。売上が立たない。政府は我々を殺す気か!?」

「旅館がキャンセル続きで税金の支払いに困窮している。仕入すらできない」

「コロナ関連倒産が激増」

過去に報道と実体の乖離を経験したワタシでさえ、「飲食や旅行業界は大変だろうな・・・」なんて思っていたんだよ。

でもね・・・ここ数回、地元の飲食店に出かけ食事をしているんだけれど・・・何となく違和感を憶えた。

ワタシとしては「大変そうだから少しでも経済貢献してやろう」という思いも無くはなかったんだが・・・

店側の表情やコミュニケーションからは報道されているほどの悲壮感を感じなかったんだ。

仲良くしている店主から、「今は、助成金もやウソみたいな条件の融資もバンバン出るから、情報集めて動けば急場は凌げますよ。」と。

「ずっと、この状況は続かないだろうが、とりあえず何とかなっている、」と。

こういう報道をワタシは観たことが無い。

いや、報道されていてワタシが見ていないだけかもしれないから「あまり観た事が無い」としておこう。

ここに報道と実体の乖離を感じていたんだ。

各業界の「総論」として報じるマスコミの声と、各店舗としての「各論」として聞こえる生の声では大きな乖離があった事をワタシは再認識した。

その上で・・・・昨日、それを自己認識で決定づけるご相談内容に遭遇した。

元々仲良くしていた東海地区の保険屋さん。

一年半お目にかからないうちに保険業界から足を洗ってコンサルとして独立された方のご紹介で、関東地方の旅館業を営む事業主さんとご紹介者を交えて3人でzoomでお話しした。

「キャンセル続きで売上が立たない。今後コロナが長引くようだと、今はまだ大丈夫だけれど、資金が流出し続ければいよいよ進退を考えなければいけないので相談に乗って欲しい」と。

「今はまだ大丈夫だけれど・・・」というご相談者の言葉のニュアンスに少々違和感を感じた。

「売上が立たないのに、”今は” まだ大丈夫なの?」と。

「そんなに内部留保があるの?」と。話を進めるウチに、ワタシのそんな違和感はすぐに溶解したんだ。

これまで40年ほど旅館業を商ってきた上でコロナ以前での借入総額が単一の金融機関との取引だけで約5000万円。

コロナ狂騒曲発生以後に、このご相談者は無担保で追加で1億8千万円ほどの融資を受けていた。

しかもその内の半分以上が、元金返済は数年据え置かれているようだ。

半分以上はマルホ。

一部は公庫。

つまり保証は税金によって実行されるので銀行はノーリスク。

「今は、融資の基準がガバガバでユルユル。融資申請はほぼ間違いなく通る」という話は良く聞いていたし、ワタシもそうだろうな、とは思っていた。

でも、ここまでユルユルでありガバガバであるとは思わなかった。

ワタシへのご相談者の大半は資金的困窮者であるので、ワタシへのご相談者は、この社会状況下でも融資を断られる人は多いし、その傾向が強い。

それはそれなりに、そのようなアドバイスをする事は間違いなのだけれど、この旅館業の事業主の現況や話を伺って、地元の飲食店主にマスコミが報じるような悲壮感を感じないのは・・・・

「彼らはワタシが思っている以上に資金を握っている」という事で疑問が解消したんだ。

今後「コロナ狂騒曲」がどのように推移していくのかワタシは知らない。

自分なりに予想は立てているし私見はあるが、不毛な議論を呼ぶとめんどくさいのでここでは書かない。

何よりハズれたらカッコ悪いしね(笑)

その道のプロでは無いからね。

でも、ずっとコロナ狂騒曲がずっとは続かないだろうし、融資も助成金もガバガバのユルユルは続かないだろう、という事は言える。

遠くない先に、資金が枯渇するとは思えないが、「資金が枯渇した」として何らかの増税もあるだろし、見せかけの好景気はあるだろうが、バブル経済のような環境は中小零細企業には及ばないだろうし、「トリクルダウン」も発生しないだろう。

コロナ狂騒曲によって発生した「未想定の有事」から「終息後の平時」にやがて戻った時の対応策や、その為の事前準備をかいつまんで相談者の旅館業店主に話し、約70分の面談を終えた。

昨日は日曜日であったが、この件も含めて3件のご相談を受けた。

4件の予定だったが、1件キャンセルが入ったから。

この1件キャンセルの件についても、キャンセルに至った経緯についてドラマがあるので、近々に投稿しようと思う。

追伸:
日曜日の昼下がり、リモート面談を終えたワタシに、7月に傘寿を迎えた母が言ったんだ。

「あんたさ、来週誕生日だけどその日はアルバイト行くんでしょ?今日誕生日祝いしてあげるからみんなで食事しようよ。」と。

80の婆さんに奢られる来年50の倅(笑)本文冒頭に申し上げた、「報道と表情や発言に乖離を感じた」飲食店を訪ねた。

今日も、彼に悲壮感は無い。

ワタシの仕事や再始動を知りつつも、彼からはボヤキは聞こえない。

ワタシは家族と対話しながらもその店主とも雑談をしつつ、生ビールをピルスナーで1杯のみ、ジムビームのメガハイボールを4杯。

最後に白州のロックを1杯飲んで食事を終えた。

「レーズンバターあるか?」と店主に訊いたら「イチジクバターなら作ります」と。

幼少期に、亡父が仕事や会合から帰宅すると、地元の亡父を取り巻いてくれる方々と我が家で二次会をした事があった。

その時に、亡父が「これ美味いぞ。レーズンバターって言うんだ。」と言ってワタシに「餌付け」した。

飛び上がるような旨さを感じ、それ以来レーズンバターはワタシの ”ソウルフード” の一つになった。

今日はイチジクバターで酒を煽り、亡父の記憶を少しだけ回顧した。

11月には鬼籍に入って丸10年になるのだ。

現在のワタシの体たらくを亡父が見ていてどう思うだろうか・・・。

そんな事を思いながら、膨れ上がった借入金の中で事業継続を実行する飲食業界や、日本経済を憂い、コロナ狂騒曲を憂う。

昨日は旨かったヨ。

オフクロ、ごっつぉーさん♬

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