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清々しきしたたかさ

たちばなです。

ワタシの自宅からクルマで約40分。

新潟県の弥彦村、というところに馴染みの温泉宿がある。

もうかれこれ25年ほど通っているんだ。

毎年、正月の2日から3日にかけては必ずこの宿に泊まり養生をしている。

今年の正月は、記録的な荒天や豪雪が予報されていた事もあったし、コロナ禍もあったのでキャンセルしていたんだ。

2022年は大丈夫だろう。今年も足を延ばす。

大女将と母は旧知の仲。

女将はとても穏やかでいつもニコヤカに我々家族と接してくれる。

その女将の娘さん達も三姉妹、という事もあり、ワタシの三人の娘とよく遊んでくれて、よくなついていた。

この度、その温泉宿の三人娘の長女が都内の某名門大学を卒業し、静岡の伊豆某温泉宿での修行を終え、この度、「若女将」として実家に戻ってこられたんだそうだ。

25歳・・・なんとこの度のUターンにオマケ付きで、ご結婚されお婿さんを取られたんだそうだ。

「え!?結婚して婿さん取ったの!?そりゃめでたい!大女将も女将も安心された事だろうね!これでこの宿は安泰だ!」とワタシは、母に言った。

この若女将がワタシの娘たちと遊んでくれるようになったのが・・・約8年前。

当時高校生だった。

当時からピアノが堪能で「〇〇大学に合格したので、春から上京するんです。」とワタシに教えてくれたのが、ワタシの彼女に対する最初の記憶だ。

その頃から、「ウチには男兄弟がいないので、私がお婿さんを取って帰ってこないといけないんです(笑)」などと冗談めかして話していたんだけど・・・見事にそれを達成された。

婿殿をワタシにご紹介下さるんだろう。

「女所帯に乗り込んできたキミも大変だね(笑)オレも廻りにはオンナばかりだから察するよ(笑)」
と小さな声で婿殿に囁いてみようと思う(笑)

この宿での男と女の役割は明確に分かれている。

大女将・女将・若女将は徹底的に客への接待や給仕に廻り、各々の夫は厨房他の裏方に廻り、殆ど我々に姿を見せない。

ジェンダーフリーが喧伝される昨今とは真逆の運営体制を取っているんだが、これが何とも心地よい。

男が女のマネしたって上手く行かない。

女が男のマネしたって上手く行かない。

だから、明確に役割分担が性別によってなされている事を強い意志として感じた。

そこには男尊女卑も女尊男卑も存在しない、明確な役割分担があった。

これこそまさに「ジェンダーフリー」って思った。

セクハラだ、パワハラだ、性差別だ、と性別トラブルをやたらと耳にする昨今。

目立たないが、こういう明確な役割分担でそれぞれがそれぞれの役割を黙々とこなす・・・これこそがワタシはジェンダーフリーだと思った。

若女将が婿さんを連れてUターンされて、清々しいと思っていたんだが、話を聞くうちに若女将の妹も結婚をされたんだとか。

「まーじーでぇ??まだ22とかだろ??
女将はもう3姉妹のうち、2人が片付いちゃったの? 早いねぇ~・・おめでとうございます!」と言葉を送りたい。

事業には「戦略」は必要だ。

「出たとこ勝負」は負けの戦略である事を知って欲しい。

短期的・中期的・長期的なそれぞれの目標を設定し、それを達成する為の手段を入念に考えコマを進める事をワタシは「戦略」と呼んでいる。

この度の若女将がワタシの様な理屈っぽい思考を持っているとは思わないが、

「男の後継ぎがいない、家業の温泉宿を続ける為に長女の自分が出来る事」を若いころから意識し、それを見事達成され、今は更なる顧客満足を模索する。

素晴らしい戦略感だと思ったし、若女将をそういう風に育てた大女将と女将の戦略にも拍手を送りたいと思った。

家で妻と母と話した。
「なんか若女将・・・清々しいな。すごく気分が良いわ」
などと話したとさ。

良い意味での「女のしたたかさ」を感じつつ・・・「腕っぷしと体の大きさ以外で男が女に勝てる事なんか何一つない」と改めて思った。

それは妻にも母にも言わなかったけれど(笑)

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