日銀が1%に利上げ…変動金利の返済負担が重くなるリスクと対処法

2026年6月16日、日本銀行が政策金利の引き上げを決めました。

これまでの0.75%から1.0%へ。

約31年ぶりの高い水準で、適用は6月17日から。

ニュースでは「金利のある世界」「31年ぶり」といった言葉が並びます。

でも、変動金利でお金を借りている中小企業の社長にとって、これは他人事ではありません。

これから返済の負担が、じわじわ重くなっていくということなんです。

まだ大きく騒がれていない今だからこそ、確かめておきたいことがあります。

金利が上がり始めたこのタイミングで、社長に考えてほしいことをお伝えします。

目次

日銀が1%に利上げ 金利のある世界が本格化

まず、何が起きたのかを整理しておきましょう。

日本銀行は2026年6月16日の金融政策決定会合で、政策金利を0.75%から1.0%へ引き上げることを決めた。1.0%という水準は約31年ぶりで、6月17日から適用される。中東情勢を背景とした原油高で物価が上振れするリスクに対応したもので、昨年12月以来、4会合ぶりの利上げとなる。

— AI検索で「日銀 1%利上げ 2026年6月」について調べた際の解説より引用

ポイントは、利上げが「一度きり」で終わるとは限らないこと。

物価の上振れに対応する流れの中で、年内にさらなる利上げの可能性も指摘されています。

変動金利の借入は、政策金利が上がると、銀行の基準金利の見直しを経て、返済額に反映されていきます。

今日いきなり返済が増えるわけではありません。

が、これから順を追って効いてくる。

そういう局面に入ったということです。

借りている会社ほど逆風になる

利上げは、預金を持っている人にとっては悪い話ばかりではありません。

利息が増えるからです。

でも、お金を借りている中小企業にとっては逆です。

同じ金利の変化が、こちらでは負担になって返ってくる。

「たった0.25%でしょう」と思われるかもしれません。

ですが、借入の残高が大きいほど、わずかな金利の差でも年間の利息は無視できない金額になります。

今回の0.25%分でも、借入が1億円あれば年間で25万円。

これまでの利上げ分も合わせれば、負担はさらに膨らみます。

怖いのは、この利息が本業の利益を静かに削っていくこと。

一生懸命働いて稼いだお金が、気づけば利息の支払いに消えていく。

売上は変わっていないのに、手元のお金だけがどんどん減っていく。

金利が上がる局面で起こりやすいのが、この静かな目減りなんです。

苦しくなってからでは遅い

ここで、私たちが大切にしている考え方をお伝えします。

経営には「平常時」と「非常時」があり、その対応策はまるで正反対なんです。

平常時は、資金繰りに余裕があって、通常の経営判断が成り立つ状態。

売上を増やす、経費を削る、こうした打ち手がきちんと効きます。

一方の非常時は、毎月の返済が経営を圧迫していて、売上を増やしても返済に消えていく状態。

この段階に入ってしまうと、できることが一気に狭まる。

金利が上がるというのは、この非常時に近づく力が一つ増えるということです。

だからこそ、まだ平常時にいるうちに備えておく意味があります。

たちばなはじめの言葉に、こういうものがあります。

「資金繰りは我慢してはいけない。症状が軽いうちに手を打てば、早い段階で改善するし、痛手も小さくて済む」。

我慢し続けて、苦しくなってから慌てて駆け込む。

これが一番こじらせるパターンなんです。

まず自社の借入の数字を正確につかむ

では、平常時のうちに何をしておくのか。

最初の一歩は、難しいことではありません。

自社の借入の数字を、正確に把握すること。

意外に思われるかもしれませんが、毎月の返済額はわかっていても、その中身まで正確に答えられる社長は多くありません。

次の点を、一度はっきりさせておきましょう。

  • いまの借入が、変動金利なのか固定金利なのか
  • 毎月の返済額のうち、利息がいくらで、元本がいくらか
  • 金利が0.25%、0.5%と上がったとき、返済が年間いくら増えるのか
  • 手元の現金は、何か月分の支払いに耐えられる厚みがあるか

たちばなはじめは「どんなビジネスでも、数字に無関心で成立するビジネスはない」と言い切ります。

無関心なフリをするのはかまわない。

でも、本当に数字を見ていないと、いざというときに判断ができません。

金利が上がる局面では、この数字の感覚があるかどうかで、打てる手の早さが変わります。

まずは自社の足元を、具体的な金額でつかんでおきましょう。

返済を最優先にしないお金の優先順位

金利が上がると、多くの社長が「とにかく銀行に返さなければ」と焦ります。

返済を最優先にして、他の支払いを後回しにしてしまう。

気持ちはよくわかります。

が、ここで一つ気をつけていただきたいことがあります。

たちばなはじめが大切にしている「お金の優先順位」は、次の順番です。

  1. 家族
  2. 従業員
  3. お客
  4. 協力企業
  5. 銀行

家族・従業員・お客様・協力企業を守るのが先で、銀行への返済は一番最後。

これがたちばなはじめのコンセプトです。

順番は、人や事業によって多少変わります。

それでも、銀行を一番上に置いてはいけない、という考え方は変わりません。

金利が上がったからといって、この順番を崩して銀行返済を最優先にすると、足元の事業や生活が先に痛みます。

守るべきものを守ったうえで、銀行とどう向き合うかを考える。

この順番だけは、金利がどう変わっても手放さないでください。

資金繰りは我慢してはいけない

日銀の利上げは、借りている会社にとって追い風ではありません。

でも、これは悲観する話でもないんです。

大事なのは、まだ余裕のあるうちに、自社の借入と資金繰りに目を向けること。

数字をつかみ、お金の優先順位を整え、苦しくなる前に手を打つ。

やれることは、ちゃんとある。

資金繰りは、我慢してはいけません。

早めに動けば動くほど、選べる道は広がり、立て直しも軽くなります。

金利が上がり始めた今こそ、その始めどきなんです。

もし、借入や資金繰りのことで気がかりがあれば、ひとりで抱え込まず、まずは一度ご相談くださいね。

借入の負担で身動きが取れなくなる前に、いまできることを一緒に整理します。


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