みのもんたさんの相続に約1年5カ月…遺産があるほどもめる理由と資産の残し方

2026年7月、タレントのみのもんたさんの遺産相続が一区切りついたと報じられました。

みのもんたさんが80歳で亡くなったのは、2025年3月のこと。

遺産の総額は、40億円とも言われています。

それだけの財産がありながら、手続きには1年5カ月近くかかり、その間には「遺族間トラブル」や「延滞税」といった報道も出ていました。

「財産がたくさんあるなら、分ければいいだけでは?」と思うかもしれません。

でも、実際は逆なんです。

財産があるほど、相続はもめやすい。

そしてこの話は、社長にとって決して他人事ではありません。

では、遺産40億円の相続で何が起きていたのか。

順にお伝えしていきます。

目次

遺産40億円の相続で何が起きたのか?

2025年3月に80歳で亡くなったみのもんたさんの遺産は、鎌倉市内の自宅(17億円とも評される邸宅)や株式、土地などを合わせ、総額40億円とも言われる。3人の子どもの間で分配の協議が長引き、相続税の申告期限までにまとまらず、延滞税が発生したと報じられた。2026年7月下旬、鎌倉の自宅と隣接する山林について、長男が相続する形で名義変更が完了した。

— 2026年7月、みのもんたさんの遺産相続に関する報道より

報道によると、相続人は3人の子どもたちです。

生前贈与の差などをめぐって意見が割れ、それぞれが代理人を立てて協議する事態になっていたとのことです。

相続税の申告には、亡くなってから10カ月という期限があります。

その期限までに分配がまとまらず、延滞税が発生したとも報じられています。

そして、鎌倉の自宅の名義変更がようやく完了したのが、亡くなってから約1年5カ月後の今年7月下旬。

一周忌を過ぎても、遺産の行き先が決まらない状態が続いていたことになります。

しかも今回完了したのは遺産の一部で、株式など残りの財産の行方は明らかになっていません。

40億円という金額だけ聞けば、うらやましい話に思えるかもしれません。

が、遺された家族にとっては、1年以上にわたって重い協議が続いてきたわけです。

相続でもめる家は家持ちと土地持ち

私たちのもとにも、相続にまつわるご相談が年々増えています。

「夫が残した借入金を、財産と一緒に相続してしまった」

「兄弟姉妹の相続が、いつしか泥沼の争いになってしまった」

そんなご相談を受けるたびに、はっきりした共通点があることを実感します。

相続が「争族」に発展するご家庭は、そのほとんどが家持ち・土地持ちなんです。

たちばなはじめが繰り返し伝えている言葉があります。

それは、「不動産は割れないが、現金は割れる」ということ。

現金が1億円あれば、3人で分けられます。

でも、1億円の自宅を3人で分けることはできません。

誰かが住めば、他の2人には何も残りません。

売って現金にしようにも、「思い出の家を売るのか」と話がこじれます。

みのもんたさんの遺産も、17億円の自宅に山林、土地と、そのままでは分けられない不動産が大きな割合を占めていました。

分けられないから、話し合いが長引く。

長引くほど、感情のこじれも大きくなっていきます。

財産があるほど相続でもめやすいのは、こういう理由なんです。

社長の相続はさらに複雑

ここまで読んで、「うちはそこまでの財産はないから大丈夫」と思った社長も、ちょっと待ってください。

社長の相続は、一般のご家庭よりもさらに複雑です。

なぜなら、個人の財産に加えて、会社が絡んでくるからです。

まず、自社株です。

自社株は会社の経営権そのものですから、誰が引き継ぐかで会社の行く末が決まってしまいます。

株が複数の相続人に分散して、経営の意思決定が進まなくなるケースも珍しくない。

次に、事業用の資産です。

会社で使っている土地や建物が社長個人の名義になっているケースも、実際に多い。

そして、見落とされがちなのが借入金と連帯保証です。

会社の借入を社長個人が連帯保証していれば、その保証も相続の対象になります。

つまり家族は、財産だけでなく、負債や保証まで含めて引き継ぐかどうかの判断を迫られるんです。

しかも、何がどこにあるのか、どの借入に保証が付いているのか。

そういった全体像は、社長の頭の中にしかないケースがほとんどでしょう。

もし社長に万一のことがあれば、、、

家族は悲しむ間もなく、会社と財産と負債の整理に追われることになります。

銀行や取引先から次々に連絡が入っても、なにも知らなければ答えようがありません。

元気なうちに分けられる形を考えておく

では、どうすればいいのでしょう。

まずは、財産と負債の棚卸しから始めましょう。

不動産、自社株、預金、保険、借入金、連帯保証などなど、誰が見ても全体像がわかるように一度書き出してみてください。

次に、分けにくい財産をどう残すかです。

「誰に、何を、どう渡したいのか」を、社長自身の言葉で明確にしておくことが大切です。

答えはすぐに出なくてもかまいません。

場合によっては、使っていない不動産を現金化しておくのも一つの判断でしょう。

不動産は割れなくても、現金は割れるのですから。

そして最後に、その考えを家族と共有しておいてほしいのです。

どんなに立派な方針も、社長の頭の中にあるだけでは、家族には伝わりません。

遺産40億円の家庭でさえ、あれだけ協議が長引いたのです。

備えがなければ、規模の大小にかかわらず、同じことが起こり得ます。

相続の備えは家族のためにある

「追い込まれなければ考えることは無い。でも追い込まれたら考えられない。」

たちばなはじめは、相続についてこうお伝えしています。

元気なうちは、自分の万一のことなんて考えたくないものです。

日々の仕事や資金繰りに追われていれば、なおさらでしょう。

ですが、相続の準備は自分のためのものではありません。

遺された家族が困らないための、思いやりそのものなんです。

あなたの会社と財産のことを、いちばんわかっているのは、あなた自身。

元気なうちに、少しずつでも整理を始めておくのが得策です。

私たちは、資金繰りだけではなく、相続や資産の残し方のご相談も受け付けています。

もし気になることがあれば、お気軽にご相談くださいね。


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