負債6億円の資金ショートから法的な手続きに頼らず人生を立て直した実話

YouTubeチャンネル「社長の資金繰り相談室」の第2回が公開されました。

今回のテーマは、たちばなはじめ自身の原点です。

なぜ多額の負債で資金ショートに陥りながら、法的な手続きに頼らずに人生を立て直せたのか。

事務局の谷本が聞き手となり、これまであまり語られてこなかった経緯を、本人がじっくり語っています。

お時間のないときは、このまま記事だけでもお読みいただけます。

目次

順風満帆から一転した20代

たちばなは、新潟で代々商売を営む家に生まれました。

家業は石油製品の販売で、地元では知られた商家だったといいます。

20代でレンタルビデオやDVDなどのメディア事業を立ち上げると、時代の追い風もあって絶好調。

数年で、事業にしっかりとした蓄えができるまでになりました。

ところが平成14年、状況が一変。

取引先の破綻のあおりで、家業の手形決済に大きな穴があいたんです。

その穴を埋めるために、メディア事業で築いた蓄えをすべて吐き出しました。

そこから年収200万円の生活が、実に10年間続きます。

動画の中でたちばなは、この時期を「忘れたい過去。でも忘れてはいけない過去」と振り返っています。

「お金がないから相談に来たのに」

39歳のとき、どうやってもお金が回らなくなりました。

金融機関の融資は断られ、追加の支援も受けられませんでした。

知識のなかった当時のたちばなは、地元の弁護士事務所に駆け込みます。

そこで告げられたのは、「破産して楽になりましょう」という言葉でした。

ただし、提示された費用は350万円。

「先生、違うんです。お金がないから相談に来たんです」

そう伝えても、話はそこで止まってしまいました。

お金がなくて相談に行ったのに、お金がないと助からない。

その帰り道、高速代を節約して下道を1時間40分走りながら、わけがわからなかったといいます。

当時は、破産のほかにも道があることを、まだ知らなかったからです。

実はこの体験こそが、いまの支援活動の原点になっています。

常識がひっくり返った出会い

転機は、東京で紹介された再生系の専門家との出会いでした。

実は東京行きのきっかけは、返済資金をつくるための保険解約だったといいます。

その相談をした保険会社の担当者から「会ってみたら」と紹介されたのが、再生系の専門家だったんです。

なけなしの相談料を握りしめて会いに行くと、それまでの常識がひっくり返る話の連続でした。

要点だけお伝えすると、「無理な返済に追われ続けるのではなく、契約の仕組みに沿った弁済の形に切り替える」という発想です。

一生懸命に返し続けているのに、いつまで経っても終わりが見えない。

その根本から問い直す話に、目の前が開けたといいます。

お金を借りるときの契約には、返せなくなった場合の仕組みがあらかじめ組み込まれています。

担保として差し入れた不動産で弁済することも、保証料を払って付けた信用保証協会の保証が働くことも、契約で決められた仕組みの一部です。

たちばなは、持っていた不動産を手放して弁済にあて、契約の仕組みに沿って負債の整理を進めました。

踏み倒すのではなく、決められた仕組みの範囲で誠実に対応していく。

この道筋を知ったことが、法的な手続きに頼らない再生につながりました。

このあたりの詳しいやり取りは、ぜひ動画でご覧ください。

当時の驚きが伝わる、今回いちばん濃い部分です。

お金の優先順位はこの経験から生まれた

この経験から生まれたのが、たちばなが繰り返し伝えている「お金の優先順位」です。

資金が足りなくなったとき、何を優先するのか。

たちばなは、関わる相手を5つに分けて考えました。

  1. 家族
  2. 従業員
  3. お客
  4. 協力企業
  5. 銀行

事業を続けるには、家族も従業員もお客さまも取引先も欠かせません。

だからこそ、限られたお金はまずそこに使う。

一方で、協力してくれる金融機関やカード会社には、たちばなはいまも人一倍誠実に対応しているといいます。

支えてくれる相手を大切にしながら、守るべきものの順番を間違えないことが大切なんです。

動画ではもうひとつ、大事な言葉がありました。

「借りられる金額と、返せる金額は違う」

借りられるからといって、返せるとは限りません。

コロナ禍の融資で負債が膨らんだ会社が多いいまこそ、かみしめたい言葉です。

傷が浅いうちに動いたから資金が残った

動画の終盤で、たちばなは自身の再生を支えた要因をこう分析しています。

「我慢の度合いが、少なかった」

ある程度まだ返せているうちに向き合い方を見直したことで、手元に一定の資金が残りました。

その資金が、のちの人生の再生資金になったといいます。

逆に、我慢を重ねて資金が尽きてから動いたのでは、選べる道はほとんど残りません。

「遅きに失するという言葉はあるけれど、早きに失するという言葉はない」

これも、対談の中で出てきた言葉です。

資金繰りの見直しは、早すぎて損をすることはありません。

そして、自分が救われた経験を同じ悩みを持つ社長にも伝えたい、という思いが、いまの支援活動につながっていきました。

破産だけが道ではないことをまず知る

資金繰りに行き詰まったとき、多くの社長が「もう破産しかない」と思い込んでしまいます。

ですが、たちばな自身が歩んできたように、法的な手続きに頼らずに人生を立て直す道もあります。

実は、専門家の世界には得意分野があります。

倒産や破産などの法的な手続きを得意とする専門家がいる一方で、たちばなのように法的な手続きに頼らない方法を得意とする専門家もいます。

当時のたちばなは、まだ後者の存在を知らなかっただけ。

大事なのは、どちらか一方の情報だけで決めないことです。

動画の中でたちばなは、「僕の情報を大いに疑って、事前に確かめたうえで問い合わせてほしい」とまで話しています。

自分の経験を語っているからこそ、確かめてもらうことに自信があるんです。

まずは、いろんな道があることを知ってください。

その他、資金繰り改善や事業再生に関する情報はチャンネル「社長の資金繰り相談室」でご覧いただけます。

資金繰りや事業の立て直しのご相談も受け付けています。

もし少しでも思い当たることがあれば、ひとりで抱え込まず、まずは一度ご相談くださいね。


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