たちばなはじめ事務局のたにもとです。
「キャッシュ・イズ・キング」
有名な言葉ですよね。
ビジネスや投資をやっていれば
一度は聞いたことがあると思います。
お金は王様。
お金は最強。
キャッシュはビジネスの生命線です。
キャッシュが尽きればビジネスも終わる。
裏を返せば、キャッシュが尽きなければ
ビジネスは続けられるということです。
売上が上がっていても、手元のキャッシュが
尽きてしまえばビジネスは終わり。
いわゆる「黒字倒産」というやつですね。
逆に、赤字をたれ流していても
キャッシュが尽きなければ
ビジネスは続けられる。
たちばなが提唱する「平時と有事の境界線」を
理解すれば、今どのような状況なのかが
分かるでしょう。
それ以前に、すでに資金繰りが苦しいような
状況であれば、間違いなく「有事」です。
有事の資金繰りにおいては、
いかに手元にお金を残すのかを
最優先で考えなければなりません。
キャッシュ・イズ・キング。
お金さえあれば、再生ルートの
選択肢が大きく広がります。
お金さえあれば、不動産や生活の維持、
早期の再生も十分に可能です。
でも、お金が尽きてしまえば
できることは極端に限られてしまう。
有事の資金繰りは一刻を争います。
まごまごしていたら、一瞬で
キャッシュは消し飛んでしまいます。
そんなことにならないよう、迅速に
キャッシュを死守しましょう。
では、どうすればそのような局面でも
お金を残すことができるのか?
その最も確実な方法が「返済をやめること」です。
↓
キャッシュを死守する方法
「返済をやめる」
と聞いて嫌悪感を抱く人や
心理的なハードルを感じる人、
たちばなを見切る人は一定数います。
というより、そんな人が
ほとんどかもしれません。
そんなことできるわけないだろ!
ヤバいことが起こる!
借りたお金は返すべき!
と、ほとんどの人が反論します。
もちろん、その気持ちは理解できます。
正直、私も最初はそう思っていました。
返済をやめるなんて、常識では
ちょっと考えられないことなので。
でも、資金繰りに行き詰まった私が
できることは、これ以外にありませんでした。
月の支払額は約100万円。
売上は落ち込んでいて、
直近の収入が増える見込みもない。
夜中にアルバイトをしたとしても、
到底支払いできる額ではない。
個人の貯金も使い果たし、近いうちに
キャッシュは完全に尽きてしまう。
もはや努力でどうにかなるというような
問題ではなかったんです。
「じゃあ破産すれば?」
と思われるかもしれませんが、
周りが考えているほど、破産は
簡単なことではありません。
強制的に借金をチャラにできる代わりに
かなりの代償を伴います。
生活のために必要な最低限のお金と
必需品を残して、その他の資産や財産、
社会的信用も根こそぎ失ってしまうんです。
でも、それも当然のこと。
本来支払うべきはずの借金を
強制的にチャラにするんですから。
とはいえ、すべての元凶である
借金の苦しみから開放されるというのは
破産の最大のメリットでもあります。
もし、私に何も守るものがなかったら
おそらく破産を選択していたでしょう。
ただ、私が受けた融資のほとんどは
父と嫁さんが連帯保証人になっていました。
なので、もし私が破産した場合、今度は
父と嫁さんが借金を抱えてしまいます。
私の借金は消えるかもしれませんが、
今度は父と嫁さんが苦しむことになるんです。
2人が苦しむ姿を見て、私も苦しむでしょう。
それなら、自分ひとりで
苦しんだほうがまだマシです。
連帯保証みたいな理不尽な制度なんて
消えてなくなればいいんですよ。
こんな理不尽な制度で、どれだけの
債務者が苦しんでいるか。
融資は投資なんだから
貸し手だってリスクを負うべき。
連帯保証の恐ろしさは、
返済できなくなってから分かります。
負け惜しみに聞こえるかもしれませんが、
融資を受けたときは、返せなくなるなんて
夢にも思わなかったんですから。
多分、父も嫁さんもそうだったはずです。
私だって、自分はできるヤツだと思っていました。
人生なんだかんだでうまくやってきましたし、
ビジネスだって同じようにうまくいくと信じていました。
成功して、借金なんて一括返済して
大金持ちになるんだと燃えていました。
「親や嫁さんの両親に家をプレゼントするんだ!」
なんて豪語していたこともあります。
でも、ビジネスの世界はそんなに甘くなかった。
自信は見事にへし折られ、自尊心は傷つき、
あげくの果てに借金まみれ。
大した親孝行もできず、
「幸せにする」と誓った嫁さんを悲しませ、
子どもたちには不憫な思いをさせてばかり。
周りに迷惑をかけてばかりの自分なんて
生きている価値がないんじゃないか。
自らの不甲斐なさに失望し、
自暴自棄になっていました。
ただ、私を信じて保証人になってくれた
父や嫁さんにこれ以上迷惑はかけられない。
子どもたちにも罪はない。
自分はどうなっても構わないけど
家族だけは何としても守らなきゃ。
そう思い、保険金で精算というのも
本気で考えました。
当時読んでいた本の著者が、
同じようなことを書いていたんです。
でも、実際に必要なお金を計算してみると
残された家族が生きていくには
全然足りませんでした。
命でつぐなっても、根本的な解決には
ならないと気付いたんです。
借金を返して一時的には
問題は収まるかもしれません。
ですが、残された家族の人生は
これからも続いていきます。
こんな私ですが、いざいなくなったら
多分家族は悲しんでくれるでしょう。
家族メンバーは、その悲しみを一生
抱えながら生きていくことになります。
多少の保険金が手に入るとはいえ、
嫁さんは3人の子どもたちを一人で
養っていかなければなりません。
私がバリバリ働いている今でも
生活はカツカツなのに、このご時世で
一人で3人はまず無理でしょう。
嫁さんの人生も、子供の将来も
奪ってしまうことになります。
私にそんな権利はありません。
私がいなくなって、嫁さんが他の男の
世話になるかもしれないと思うと
強烈に嫉妬します。
ケンカはしますが、
私は嫁さんを心から愛しています。
それだけは我慢なりません。
ここまで育ててもらった親にも
申し訳が立ちません。
母は、どんな状況になっても
私の味方をしてくれました。
「大丈夫、何とかなる。
ファイト、ファイト」
と励まし続けてくれました。
父は職人気質の厳しい人でした。
今回の件で、最悪、親子の縁を
切られることも覚悟しました。
でも、予想に反して、
「わかった。
お前の好きなようにせぇや。
協力はする」
と理解してくれました。
嫁さんも、嫁さんの両親も
理解を示してくれました。
絶望の淵にあった私は、本当に救われました。
親孝行もせず、嫁さんを幸せにするという
約束も果たせず、目の前のお金だけを求めて
みすみすこの世から消えるわけにはいかない。
今は苦しいかもしれないけど、
またがんばって儲ければいい。
そして、必ず恩返しをする。
そんなことを考えていたら、
保険金で償うなんていう考えが
急にバカらしく思えてきました。
あの時、あきらめなくて
本当に良かったと思います。
あきらめず、泥くさくあがいたおかげで
たちばなに出会うことができたんです。
今は苦しいかもしれません。
でも、あきらめなければ何とかなります。
たちばなや私、これまでの
1,200人以上のクライアントさんが
そうだったように。
とにかく、お金を残しましょう。
消えてなくなってしまう前に。
お金さえあれば何とかなります。
私は、資金繰りのヤバさに気付いていながら
対処を後回しにした結果、多くのお金を
失ってしまいました。
早めに対処していたら、ここまで
ひどくなることはなかったでしょう。
お金がすべてではありませんが、
お金があれば大抵の問題は解決できます。
キャッシュ・イズ・キング。
1日でも早く手元にお金を残す術を学び、
大切な家族のために、何があっても
大丈夫な環境をつくってあげてください。
↓
大切な家族を守る
たちばなはじめ事務局 たにもと